海も山も、絶景を独り占めできる”ウバトゥバ”のガラスの家「CASA DA PRAIA DO FÉLIX」

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ブラジル、サンパウロ州の南東部海岸にある自治体であるウバトゥバは雨の多い地域だ。ウバトゥバはUbatubaというスペルだが、ポルトガル語で雨を意味するchubaをもじってUbachubaという呼ばれるほどだ。このように雨の多い気候なので北方の山々には緑深い森が広がっており、この地域には街の83%を占めるほどの広大なセーハ・ド・マール州立公園もある。

自然豊かなウバトゥバはブラジル国内でも有数の観光地でもある。ウバトゥバはラザロ、イタマンブカ、エンシアーダなどを含む100以上ものビーチを有している。サーファーの聖地としても知られる同地は、年間10回以上のサーフコンテストが開催されている。

今回ご紹介するスモールハウス「CASA DA PRAIA DO FÉLIX」はそんな美しい海を見下ろすウバトゥバの森の林冠にそびえ立っている。

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この家は3つのベッドルームがある母屋と運動部屋やアトリエやゲストルームとして使える離れの二つの棟で構成されている。母屋は1階部分の三つのベッドルームにそれぞれバスルームがついたプライベートスペースが集約されている。それに対し2階部分は壁の代わりに四方を窓ガラスで囲んだ非常に見晴らしのいいLDK(リビング・ダイニング・キッチン)スペース。ここからは海も見渡せて非常に開放的な清々しい空間となっている。

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この建物は1、2階共に長方形だが、1階部分に対し2階は90°回転して設置されており、上から見ると十字のような形になっている。これにより、1階部分の両端2.5メートル角がテラスのようなスペースとなる。

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ひときわ目立つのが緩やかにカーブを描いたかまぼこ型の屋根だ。ちょうどその下にリビングがある屋根の中央は天井の高さが5メートルにもなり、四方を囲む窓ガラスと相まって、とても開放的な空間になっている。リビングから突き出たように伸びている1階の屋根部分は広いテラスとして使われている。

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建築家のヴィダルとアンナがこの家の設計で気を使ったのが、建築の際に周りの木を一切取り除かないようにすることだった。また同時に周りの景観にも影響を与えないようにと細心の注意を払っている。彼らは土地に影響を与えないようにするために、コンクリートの土台と12本の長い支柱でこの家を支えた。これにより、足元の木々には一切手を触れずに済み、木を伐採することによって誘発される土砂崩れも防ぐことができた。

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この家の構造は剛性のあるスチール製の角型テンションロッドで造られた柱部及び梁構造となっており、壁がなくとも十分に強度が保たれている。お蔭で森や海を十二分に堪能できるよう、窓ガラスの壁面を採用することができた。2階部分のパウダールームを除いたすべての部屋には窓ガラスの壁が使われており、伐採を免れたうっそうとした木々が視覚的な壁になり、プライバシーを守っている。

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ちょうど南回帰線の真上にあるウバトゥバは、年間を通して温暖な気候に恵まれているため、回廊や階段は外部に設置されている。天蓋付のガラスルームのおかげで、この地域で頻繁に降る雨の中でも、天候を気にすることなく景色を堪能することができるだろう。

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毎日毎日コンピューターとにらめっこをして目の疲れに苦しむ現代人にとって、この家は実にうらやましい。この家に佇んで周りの景色を眺められたら目の疲れや肩こりと無縁になれそうだからだ。

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Via:
smallhousebliss.com
vsarquitetura.com.br
en.wikipedia.org
go-sun.co.jp