毎日暮らすなら”シンプル”が一番、光にあふれた小さな家「Petite French Country House」
黒い屋根、朱色の壁、ウッドデッキのナチュラルな色あいが緑に映える、こじんまりとしたこの家は、フランス・ノルマンディに建っている。
ノルマンディは海峡を挟んでイギリスと隣接する地方。一年を通じて気温があまり高くない。また、雨も多く天気が変わりやすいことから、快適に暮らすための様々な工夫が凝らされた家になっている。
正面の一面の印象的なガラスドアからは、太陽光を効果的に取りこむことができる。また、ドアを開けるとウッドデッキも部屋の一部として機能する、広々とした空間が出現するのだ。
キッチンにも大きなガラスドアがあり、明るく開放感がある。
ロフトにも窓があり、明るさは申し分ない。空気の通りもよく、一年を通じて快適に過ごせるだろう。
内装インテリアの色調は白と柔らかなグレーで統一されて、壁も天井まで続く木のナチュラル感を生かしたつくりで、すっきりと清潔感にあふれている。
天井から下がるライト、螺旋階段、中央に設置された薪ストーブのライン、これらが目線を縦にし、高さを感じることができる。広く感じることができる工夫である。
冬の暖房対策はログストーブのみではあるが、家の中央に設置されたログストーブは回転式で効果的に部屋を暖めることができる。さらにリビングとキッチンの境にスライド式のドアがあるので冬にはドアで部屋を小さく仕切り、暖房効率を上げることができる。
小さくてシンプルな家だが細かい配慮が行き届いていて、滞在する人々をあたたかく迎え入れてくれることだろう。
(文=加藤聖子)
Via: tinyhousetalk.com