大きさの異なるかまぼこを縦半分に割り、それぞれを半分ずつくっつけたような見た目をしているこの住まいは、アイルランド北西部のドゴニール州にある。制作者はPatrick McLooneという、造船アートと木工を学んだアーティスティックな職人ともいうべき男性だ。

この住まいは「Lobster Pod」という名前で、マニアックな外見とは裏腹に幅色い人たちを住まう対象としている。その内部はフリーランスやアーティストなど、引きこもって仕事をする人達から、家族連れも楽しめるような仕様を持つ。

約3坪という小さな敷地面積ながら、子供用の2段ベッドや大人用のダブルベッドが置ける。また正面（かまぼこで言うと白い部分）にある、壁面の3分1を占める円形の大きな窓が部屋を広く感じさせる。

外側のデッキエリアではバーベキューを楽しむことができる。アウトドア仕様なのに、室内ではインドア派の人も楽しめそうだ。庭に置くもよし、別荘にするも良し、趣味をする部屋として使うもよし。使い方はあなた次第だ。
グラマラス（夢中になってしまうよう）なキャンプを実現しうるものをグランピングと呼ぶが、「Lobster Pod」はそこで使うのにふさわしい小屋だろう。

一見したところ、材料のほぼすべてが同じ幅の木材だ。一風変わった姿かたちをしているが、施工は思ったよりも簡単なのかもしれない。複雑そうなものでも、落ち着いて見ると意外とシンプルだったりする。もしかしたらいままで敬遠していたものも、改めて見直すことで「やってみよう」といった風に見られるかもしれない。

Via: thelobsterpod.com