絶景に囲まれた暮らしも夢じゃない！完全オフグリッドのカプセルハウス「ECOCAPSULE」
今年の5月オーストリアで開催された「パイオニア・フェスティバル2015」で発表された、銀色の小さな卵型のカプセル。これはスロバキアの建築事務所Nice Architectsが手掛ける「ECOCAPSULE」である。
大きさは、高さ2.55m × 長さ4.45m × 幅2.25mで、4.5mの風力発電用の風車と上面にソーラーパネルを搭載している。ソーラーパネルでは600w、風力発電では750wのエネルギーを創ることができ、搭載バッテリーには9744whのエネルギーを貯められるようになっている。
デザインの特徴である卵型のなめらかな形状は、効率よく雨水を貯めることができるよう考えられた形である。最先端の浄化フィルターを搭載しているため、雨水だけでなく、どんな水でも使えるようにすることができるのも心強い。
内部は極めてシンプルなつくり。しかしキッチン、シャワー、トイレも完備されており、折り畳みベッドには大人2人が眠れるようになっている。空間を最大限利用した収納も備わり、窓が2箇所に付いているので密閉感もなく、快適に過ごすことができる。
重さは1500kgと一般の車での持ち運びができ、コンテナに積みこめば海外発送も可能である。
このカプセルを携えて世界を旅し、気に入った絶景地に住むことも可能だ。オフグリッドなので緊急災害時のシェルターとしても使える。様々な可能性を持ったこのカプセル、今年の秋には価格が発表され、2016年には販売開始予定とのことだ。世界中でこのカプセルが見られるようになるのももう、すぐ先のことなのである。
（文=加藤聖子）
