【購入可能】DIYで内装を自由に作り込める240万円の小屋「KIBAKO(amagear タイニーハウス)」で木に包まれる優雅な時間を。|日本発・タイニーハウス販売中!

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未来住まい方会議では、海外の様々なタイニーハウスを紹介してきました。DIYで自分で建てた家、モバイルハウスのように移動できるもの、プレハブを利用して安価に工期も短く建つものなど、それぞれ個性豊かで、これからの新しい住まい方を想像させてくれます。
これらの家を見て、「私もタイニーハウスに住みたい」と考えている人は多いはず。しかしながら、日本では、どう作ればいいのか?どう購入すればいいのか?など情報が少ないのが現状です。

YADOKARIが運営するタイニーハウス/小屋/トレーラーハウス専門サイト「TINYHOUSE ORCHESTRA」では日本で体験や購入ができるタイニーハウスをご紹介し、その魅力に迫ります。
今回は、静岡県伊豆に拠点を構える天城カントリー工房の195万円から買える6畳の小屋「KIBAKO」をご紹介します。

“少し未来の住まい方”を提案する日本発のタイニーハウス「KIBAKO」

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こちらが6畳の小屋 KIBAKO「ノッポ」、オプションのウッドデッキ付きの一棟です

1984年に創業した天城カントリー工房は、静岡県の伊豆にある賀茂郡河津町に本社を構え、材料の買い付けから製材、乾燥、加工、現場施工まで、社員の方がすべて責任を持って施工している建築会社です。
長らくログハウスの施工を中心にオーダーメイドの建物を建ててきた天城カントリー工房は、今年から6畳の小屋シリーズKIBAKO(amagear タイニーハウス)を販売しています。種類はロフト設置可能な「ノッポ」240万円(税別)と、ロフトなしで195万円(税別)の「チビタ」の2種類です。
なぜ今小屋を作るのか?YADOKARI共同代表さわだが、その理由とKIBAKO(amagear タイニーハウス)の魅力を、天城カントリー工房代表取締役の土屋雅史さんにお聞きします。(進行・構成 スズキガク)
※KIBAKOは2017年9月より「amagear タイニーハウス」に名称変更しました。

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天城カントリー工房 土屋雅史
土屋 雅史
株式会社天城カントリー工房 代表取締役。日本大学卒、東京の建築設計事務所に勤務後、家業である(株)天城カントリー工房に入社。ワクワクする木の空間をつくることをモットーに地場木材、自然素材を使った木の家、ログハウス、店舗、家具の設計・施工を行っている。スモールハウスに住む週末伊豆くらしを提唱中。家族は、妻と息子2人と愛犬。趣味はランニング、食べ歩き。

なぜ、いま小屋なのか?

YADOKARIさわだ(以下、さわだ) 「天城カントリー工房は、30年以上、職人さんが作るオーダーメイドの家を手がけてきましたよね。
なぜ、いま規格住宅を手がけ、「小屋」を販売するのでしょう?」

土屋雅史さん(以下、土屋) 「今は新築が売れる時代ではありません、私たちの会社も長年ログハウスやオーダーメイドの家を作ってきましたが、やはりそれだけでは頭打ちになってしまうと考えていました。
そこで目についたのが小屋です。小さいから手に入り安い価格にできますし、家としてだけでなく、ガレージや趣味の部屋としても使えますよね。それに、YADOKARI小屋部も参加した虎ノ門の小屋展示場や欧米のタイニーハウスムーブメントなど、これからの時代に求められるものを作ろうと考えたんです。」

左:YADOKARI共同代表 さわだいっせい 右:天城カントリー工房 土屋雅史さん
左:YADOKARI共同代表 さわだいっせい 右:天城カントリー工房 土屋雅史さん

さわだ 「平均収入も減ってくるという予想も出ていますし、その中で数千万円のローンを組んで家を買うというのは少し不安になりますよね。僕らは東日本大震災をきっかけに、豊かな暮らしってなんだろうって考えはじめたんですが、そこで行き着いたのが小さな家だったんです。
小さく暮らせば小さい費用で暮らせる。だから働き方やお金の使い方も自由度が増えて、その分豊かに暮らせるんじゃないかって。」

土屋 「タイニーハウスは、動かせること、小規模で手に入りやすい価格であることも面白いポイントですよね。
実は、YADOKARIさんの未来住まい方会議を通して、2年ぐらい前からタイニーハウスムーブメントについて注目をしていたんです。世界には色々な住まい方があるなぁと。それを見て、元々ログハウスを手がけている会社ですから、小屋を建てるノウハウは持っていましたし、僕らなりの形で、現代のニーズに合った小屋を発信できると考えていました。」

ノッポは吹き抜け効果で窮屈さをあまり感じない
ノッポは吹き抜け効果で窮屈さをあまり感じない
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木目を活かした内装は、DIYを想定してシンプルにまとまっています。こちらの小屋は本棚が作りつけてあります

さわだ 「サイトを拝見した時も可愛らしくて良い小屋だなと思いましたけど、実物を見ると、もっと良いですね。無垢材が使われていて暖かい空間で。内装はシンプルですけど、これはあえてこうしているんですよね?」

土屋 「そうですね、手に入りやすい価格と、コンパクトながら快適な空間になるように設計して、昨今のDIYブームに合わせて住む人が自由に作り込めるシンプルな内装にしました。
僕は元々東京で設計事務所にいたんです。家ってデザイナーが喜ぶものだけを作っていてもいけませんよね。住む人がいて成り立つものですから。だから、ちゃんと心地よく、でもデザインが良いものを作りたかったんです。
KIBAKOは使い方によって、壁に板を貼って本棚を作ったり、ロフトを設けたりしても良いです。そうして手を入れていくことでオーナーごとに色が出るのも面白いかなと思いまして。」

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さわだ 「トラックに積んで移動可能なサイズなのも良いですよね。土地があればKIBAKO自体を移動させて移住もできますし。」

土屋 「まだ販売して日が経っていないので事例は少ないのですが、将来的には移動する姿も見てみたいですね。年齢によってライフスタイルや求める住環境も変わるじゃないですか。移動できれば、家はそのままで住む土地も変えることもできる。新しい住まい方の可能性が見えますよね。」

モジュール化されていてユニックで輸送可能
モジュール化されていてユニックで輸送可能
現地で積み上げられるノッポ
現地で積み上げられるノッポ

現場で学んだ家づくりの哲学

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次に場所を移してKIBAKOが作られている工房を案内してもらいました。右手には製作途中のKIBAKOが見えます。

さわだ 「広い工房ですね!土屋さんの工房って、材料の仕入れから製材、設計施工まで全て社内で手がけていますよね。それって家を買う人にとってはすごく信頼できることだと思うんですが、天城カントリー工房の家づくりのこだわりってあるんですか?」

土屋 「僕らは、『家は自分たちで作るもの』という考えを持っています。
お客さんに喜んでもらうために、自分たちで一から十まで作りますし、オリジナルのものを作りたいから、自分たちで設計して自分たちで提案したいんです。下請けして他の人が設計した物はあまり作りたくない。それは社長である父も同じでした。」

さわだ 「職人気質なんですね。その考え方はどこで学ばれたんですか?」

土屋 「僕も小学校のころから現場に行って手伝っていたので、家に対する考え方はそこで学びましたね。父は職人気質なんです。ほんとに技術があって、設計図も書かずに頭の中で想像したものを精密に作ることができる。でも、親子で同じことを続けていっても時代のニーズは変化していきますよね。だから僕は職人にはならず、設計士になっています。でも物づくりの考え方は同じですよ。」

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さわだ 「親子って切っても切れないですよね。考え方が似てきてしまう。土屋さんはお子さんはいらっしゃいますか?」

土屋 「はい、男の子が2人います。そういえば、KIBAKOを設計する時に子どもの影響も大きかったんですよ。」

さわだ 「それはどんな影響だったんですか?」

土屋 「本来家って、代々住み継ぐものだと思います。でも今は違って子どもは成長すると別の土地に越してしまうことも多いですよね。ライフスタイルが変化しているから、代ごとに家を変えるという方法もありだと思うんです。KIBAKOはそのひとつの回答だと思っています。
私たちは昔ながらの、古民家みたいな長く住み続ける家も作りますが、代々住み継ぐ家の母屋にKIBAKOのような小さな家を付け足したり、小屋を移動したり、貸したり、増やしたり。そのような流動的な住まい方は現代に合った住まい方なのではないかと考えています。」

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さわだ 「お子さんの話になったので、奥さんの話も聞きたいんですが、もしKIBAKOみたいに小さい空間で住むとなったら、奥さんはどんな反応をしそうですか?」

土屋 「それは別に大丈夫そうですね。住む環境が小さいと、距離が近いからコミュニケーションが生まれるじゃないですか。たぶん、いいねと言うと思いますよ。」

さわだ 「小さく住まうとコミュニケーションは活発になりますよね。向き不向きはあると思うのですが、コミュニケーションが活発になるし、光熱費やローンは減るし、向いている人にはメリットも多い生活ですよね。」

「いいね!」を現実にするために

再び場所を移し、これからのタイニーハウスについて、お話の続きを聞いていきます。

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さわだ 「そういえば、今までにKIBAKOを購入されたオーナーさん達は、どのように使用されているのですか?」

土屋 「2015年の2月に販売したばかりなので、事例はまだ多くないのですが、70代のオーナーさんがKIBAKOを3つ連結させてカフェにしてくださいました。千葉のハーブ園の中にあるカフェで、すごく素敵な空間になっていますよ。他には庭先にKIBAKOを設置された60代のオーナーの方もいます。」

KIBAKOを連結させたカフェが千葉にあります
KIBAKOを連結させたカフェが千葉にあります

さわだ 「今後はどのような使用方法が出てきたら嬉しいですか?例えば、貸別荘とか、趣味のガレージとか。」

土屋 「あ、貸別荘はいいですね!設計する時に海辺に建てたらいい感じだろうなと考えていたので、海の家もいいかもしれない。オプションでウッドデッキも付けられますし。Airbnbを利用して若い人に貸し出して、BBQを楽しむ小屋にしたりとかも楽しそうですね。
現状、土地やお金の問題や、その他色々な条件が揃わないと、なかなかタイニーハウスは住みづらいですよね。」

さわだ 「そうですね。タイニーハウスを販売するチャンネルもないといけませんし、どうやって使うかの提案だったり、実際に住んでみた感触も体験できるといいですね。」

高いロフトもKIBAKO「ノッポ」の魅力のひとつ。ロフト部分はベッドスペースにすることもできます
高いロフトもKIBAKO「ノッポ」の魅力のひとつ。ロフト部分はベッドスペースにすることもできます

土屋 「KIBAKOも宿泊体験会ができたらいいんじゃないかと思っています。小さい家ってまだ馴染みがないですし、住んでみたらどうなるかってイメージがしづらい。BBQ小屋やシェア別荘など、使い方を提案しながら、タイニーハウスを体験する機会は作りたいですね。」

さわだ 「KIBAKOのように、タイニーハウスを販売するチャンネルが登場してきましたから、今度は住みはじめる人が出てきて情報を発信しはじめるフェーズなのかもしれないですね。」

土屋 「KIBAKOには、やはり住んで、生活してもらいたいです。水回りをつけたり、連結させてスペースを広くしたり、そうやって住まいとして提案していきたい。僕らの会社は小さな規模ですし、施工の工程を全部できるから、実験しているような感覚もあります。リスクはあるけど、時代が求めているもの、お客さんが求めているものを発信しなきゃと。
今って『いいね!』が可視化されるじゃないですか。未来住まい方会議にあれだけの反応があるから、需要はあるはずなんです。KIBAKOも、ちゃんとしたビジネスになるまでやるつもりですよ。」

さわだ 「反響はすごくあるんです、だからみんな『良いな』と思っているはずなんです。それが現実になるまで頑張っていきたいですね。」
(対談ここまで)

これからの住まい方はどのように変化していくのか?豊かな生活とはどのようなものなのか?
その答えは各々違うものだと思います、しかし、この取材を通して、その答えのひとつを垣間見れたような気がします。
住まい方として「小さな家に住むこと」を選ぶ日本の未来は、そう遠くないのかもしれません。

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