水面の音と光を楽しむ、湖面にせり出す休暇小屋「Boathouse」
この家は湖のうえにせりだすように建てられている休暇用の家で、名前はBoathouse。
こちらの家が建てられているイギリス・コッツウォルズは、豊かな自然にあふれる農村地帯で、昔の家並みも多く残されている。ロンドンから2時間ほどでいくことができることもあり、人気の場所だ。
家の中からの眺めはまるでボートの上にいるかのよう。水面に移る光をすべてとらえられるように、湖面に面したところは全てガラス張りである。土台はコンクリートで湖の底に沈められていて4本のスチールフレームに支えられて家は湖面上に建っている。
とても近代的なデザインだが、18世紀の納屋を改造したもので、ストレートなラインと内装のオーク貼りの床がその面影をとどめている。
陸地に接する背面にはキッチンとバスルームが設置されている。屋根はバルコニー上まで大きめにデザインされており、夏の日差しを柔らかく届ける。
レイアウトは極めてシンプル。家の中はダイニング、シッティングエリアにソファーベッドを置いて小さな空間を有効利用している。中央にはログストーブが設置され効率よく家を暖め、冬でも快適にすごせるように配慮されている。
母屋から伸びた木張りの遊歩道を歩き、このBoathouseで季節、時間とともに変化する湖をこころゆくまでゆったりと楽しむ。何とも贅沢な時間の過ごし方である。
(文=加藤聖子)
Via:
ardesignstudio.co.uk
tinyhouseliving.com