ツリーハウス×レストラン!おいしい木漏れ日のつくり方「Yellow Tree House」
ツリーハウスは、裏庭に作る秘密基地=子供の頃の思い出の場所というイメージがありませんか?しかし、現代のツリーハウスのデザインは年々進化しています。たとえば、地上10mのところにレストランを建てたいという構想が頭に浮かんだ時、ツリーハウスは十分その選択肢になり得るのです。
ニュージーランドのオークランド北部。ここに、大きなセコイアの木に設置され、ポプラ材で繭のようにくるまれた外観のおしゃれなツリーハウスがあります。Pacific Environment ArchitectとYellow Pagesのコラボレーションにより誕生した「Yellow Tree House」です。
小屋でもない、テラスでもない、新しい感覚のこの建物は、2008年から2009年の間、Yellow Pagesの広告キャンペーンの一環で、レストランとして利用されました。その際は、ウェイターが地上の厨房から長いデッキを何度も往復して料理を運んだようです。
現在はレストランとしてより、ウェディングやイベントで使われることが多いそう。およその座席数は30。カジュアルなスタンディングの集まりだと50人は収容できます。
ツリーハウスは、高層ビルに囲まれて暮らす私たちに、高すぎず低すぎずの目線を与えてくれる建築です。塔の上で長い髪をとかす少女や、豆の木に登って巨人と出くわす少年になれなくとも、大人だって、木の上でイベントを楽しむくらいの夢があってもいいはず。ツリーハウスの木漏れ日には、リアルとファンタジーとの境界をなくす魅惑的なパワーが宿っているのです。