声を集めて全英を移動する、BBCラジオのモバイルスタジオ「Speech Bubble」

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英国BBCラジオ放送Radio4は、「2000年代の次の十年の、英国の肖像」として、英国内各地で、移動録音スタジオを使用した、会話音声取集プロジェクトを行った。これらの音声は、大英図書館のコレクションとして収められる。

軽量なポリカーボネートの外皮で覆われるスタジオブースは、ブース内部で行われる会話に反応して照明が光るインスタレーションとなっている。内部は多孔ボードの浮き天井により防音処置が施され、同時に断熱効果も生まれる。

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「Speech Bubble」は、英国各地の人々が、「身近な人」と「それまでに真面目に話したことのない話題」で行う会話を録音収集するプロジェクト専用の移動録音スタジオブースだ。

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BBC Radio4は、英国王立建築家協会(RIBA)の協力を経て、この移動スタジオブースのデザインコンペを開催した。満場一致で採用されたロンドンの建築設計事務所JaK Studioによる提案は、エアストリームの流体形状にインスパイアされた形状を「Speech Bubble=吹き出し」に見立てた、まさに「会話を集める」ためのデザインだ。
暖炉が設置された室内は、気密性の高く、暖かく快適で、家にいる時のような心地良さがあり、リラックスした状態で録音収録を行うのに最適な移動スタジオとなっている。

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このラジオプロジェクトの性格上、人が話しやすい空間であることが求められる、と同時に、集めた声が外部に向けてオープンに伝わるカタチであることが求められる。声を集めて、英国を周る「Speech Bubble=吹き出し」型の録音スタジオは、その条件を合わせ持つデザインに仕上がっているようだ。

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