【書評】自然と寄り添って暮らす老夫婦の、気持ちの良い生活の秘訣「あしたも、こはるびより」|YADOKARIの本棚

thumb_DSC_1003_102483歳と86歳の夫婦が愛知県のニュータウンで営む菜園生活。お二人が暮らす木造の平屋はさながらスモールハウスのようだ。
今回紹介する「あしたも、こはるびより。: 83歳と86歳の菜園生活。はる。なつ。あき。ふゆ。」は、そんなご夫婦の丁寧に過ごす日常がのぞき見れる。

この本で紹介されている生活は、どこにでもあるような田舎暮らしとは一味違う。その理由はこのおふたりの知恵や教養そしてユーモアが、たっぷりと生活に織り交ぜられているからだ。

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夫婦の性格は正反対。英子さんは大ざっぱで、しゅういちさんはきめ細やか。お互いの長所短所を補い合いながら暮らしを営んでいる。お互いに強要しない思いやりも大事だそう。
「種まき」「しゅういちさんの整理整頓術」「おもてなし」「英子さんのお料理」。四季折々で移り変わる、200坪の畑と、30坪の雑木林と、家でのふたりの幸せな日々が描かれている。ひとつひとつのエピソードから、おふたりの仲の良さがうかがえて、読んでいるとほっこりとした気持ちになる。

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今あるものを最大限活かし、ないものを生み出す知恵と技。そして自分の周りと寄り添って生きる。
この本で紹介されている生活の知恵から学ぶことで、どんな環境でもワクワクしながら暮らしていけるのではないかと妄想がふくらむ。
ささやかで気持ちの良い生活のヒントを、この本から吸収してみてはどうだろう?