組み立てカンタン!折り畳み式のお弁当箱?災害シェルター「Tentative」
![Tentative - 1](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/08/Tentative-1.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
日本の工業デザインの父、榮久庵憲司は、デザインの真髄は「幕内弁当」にあると言った。この お弁当箱のような災害シェルターは、トルコの工業デザイン事務所によってデザインされた。
トルコの工業デザイン事務所DESIGN NOBISによる「Tentative」は、折り畳み式の災害シェルターだ。
![Tentative - 3](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/08/Tentative-3.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
お弁当箱の蓋、つまり屋根部分には天窓が付き、採光と通風を担っている。保温素材のパーライトと断熱材のガラス繊維を、キルティング加工した、耐候性の高い繊維素材で挟んだ外皮を持ち、床を地面から浮かせることで、足元の冷えを防止する。
![Tentative - 4](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/08/Tentative-4.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
組み立ては、外側の構造フレームを組み、そこから屋根を吊り、側面をキルト繊維の壁で包み込む構成になっている。
この折り畳み式の災害シェルターはフラットに畳むことができ、運びやすく、様々な地域に設置することができる。
![Tentative - 2](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/08/Tentative-2.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
組み立てた状態で、収容人数は大人2名と子供2名で、充分なスペースを持つ。折り畳んだ状態では、高さ30cmのコンパクトなフラットボックスになり、一台のセミトレーラーに24ユニットを積んで、災害地等に運ぶことも可能だ。
![Tentative - 5](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/08/Tentative-5.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
この「Tentative」、災害時に限らず、空きビルや空き家などに設置して、宿泊施設にするなんていうのも面白そうだ。外壁のカラーバリエーションや、レジャー用のオプションも増えると、より楽しく使えそうである。