真っ白な部屋をあなた好みに飾り付けよう!ミニチュアのような白い家「Row on 25th」

row-on-25th-exterior-five-houses
Via:dwell.com

この家を初めて見た時に、僕は紙でできたミニチュアだと思った。真っ白で、重みを感じさせないフォルムは風が拭けば飛んでいきそうで、子どもが作ったおもちゃの家のようだ。内部はいったいどのような空間になっているのだろうか?

「Row on 25th」があるのはアメリカのテキサス州、ヒューストン。ダウンタウンから車で10分の郊外の土地に、地元の設計会社「shade house」によって、同じ形の9つの家が建てられることになった。
総床面積、約130㎡の間取りは、ベッドルームが3つ、リビングがひとつ、バスルームと各階にトイレがひとつずつ。1階にガレージが付いているのがアメリカらしいところだ。

hj
Via:dwell.com

白で統一された外観の中で、ひときわ目を引くのが、家の前面に設けられた大きな窓。窓は1階から2階に渡って開けられ、ミニマルな外観のアクセントになっている。外観と同様に、天井や床も白で統一されたアートギャラリーのような内装は、どんな家具を置いても映える空間で、あなたの好みに飾り付けられる。
もし、あなたが美術やデザインに興味があるなら、好きな作品やポスターを貼付ければ、とても見栄えがいいだろう。だって家の中に余計な要素はないのだから。

row-on-25th-bedroom
Via:dwell.com

家と家の間には中庭があるが、プライバシーを守るためにオリーブの木が植えられた。これだけ家が近いと、自然と住人同士の交流も生まれるものだと思うが、プライバシーは確保したい。オリーブの木は適度に視界を遮りながら目にも優しく、ミニマルな外観のアクセントになる。
中庭の床はコンクリート製で温かみには欠けるが、適度な大きさで風通しも良く、大きめのベンチでも置けば、ゆっくりと読書が楽しめそうだ。

row-on-25th-patio
Via:dwell.com

外見からは無機質に見えるミニマルな家の内部は、意外にも人なつっこい印象だった。
月額$2,850(約34万円 2015年9月現在)で貸し出されているこの家、家賃は決して安くはないが、心地よい生活を買うと思えば、高い買い物ではないだろう。

row-on-25th-kitchen
Via:dwell.com

最後にひとつだけ、ここに住む難点をご紹介しよう。それは部屋を散らかせないことだ。
脱いだ服が放りっぱなしで、使った後のティッシュや飲み終えたペットボトルが転がっていたら、この家の良さは打ち壊しだ。
真っ白なシャツは真っ白だから美しい。白いYシャツを着ている時にカレーうどんは食べたくない。シンプルな内装の優れたデザインの部屋に憧れはするが、あまり綺麗すぎる部屋に住むことは、気苦労が多いかもしれない。

h
Via:dwell.com

(文=スズキガク)

Via:
shadehousedev.com
dwell.com
remodelista.com