岩場に沿わせてつくられた、湖のほとりのサウナ「The Bands」
ノルウェーにある湖のほとりにある、木でできたサウナ。このサウナは、オスロ建築デザイン大学の生徒が学内のプロジェクトでデザインしたものです。この大学では、建築、ランドスケープデザイン、プロダクトデザインを専門的に学ぶとことができ、同じオスロにある大学の中でもデザインを学ぶ環境に特化しているため、今非常に人気のある大学だそうです。学生のうちからこんなに立派なプロジェクトに関われるとあれば、人気が高いのも納得できます。
このプロジェクトは、その「The Bands」という名の通り、3つの木製の帯から成り立っています。岩場の地形にそって作られたこの帯は、まるで地を這っているかのよう。このプロジェクトの目的として、地元の人々に愛され、利用され、そしてその場の自然に寄り添うということも掲げられています。文字通り地に寄り添っているこの形は、見ているだけでなく上を歩いてみたくなるような、好奇心にかられる形です。
この建物のメインの機能はサウナです。この広大な湖を眺めながらサウナに入るなんて、とても開放感があって気持ち良さそうですね。どことなく日本の露天風呂と似ていますが、また違った趣がありそう。また、サウナだけではなく、帯状のテラスの上にはBBQをできる場所もあるそうです。この場所は、昔からタラの加工場があった場所のようで、魚を綺麗に洗ったり、加工できるような設備も備えているそうです。
外装は全て木ですが、面の角度が一定ではないため、様々な表情が見えます。地形にそってひろがっていく帯は、この場所にリズムを生み出し、人々を虜にします。
湖が望める、とても開放的なこのサウナ。学生がデザインしたとは思えないほどの完成度で、人々を迎え入れてくれます。
Via:
archdaily.com
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