思わず欲しくなる!障子のような透け感が魅力の「Little Gore Street Studio」
![via: Contemporist](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/10/lg_240613_01-630x420-e1445791859224.jpg?resize=620%2C413&ssl=1)
なんの変哲もないオーストラリアの住宅街に、思わず振り返って二度見してしまうような不思議な建物が登場した。建築会社「Tim Spicer Architects」によるこの「Little Gore Street Studio」、外観は一見質素に見えるが、じっくり観察すればするほど面白みのある建物だ。
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元々は古い車庫であった場所を使った、二階建てのコンパクトサイズ。一階は車置き場、螺旋階段を登った先の二階は、ホームオフィススペースとなっている。屋内が透けて見える外観に注目してほしい。間隔を空けて縦に並べられた木材の外壁は、特に日が暮れて明かりが灯ると、しま模様の影を落として中の様子をうっすらと浮かびあがらせる。プライバシーがあるような、ないような、絶妙な境界は日本の障子に通ずるものがある。外と中の境目を意図的に曖昧にすべく、Tim Spicer Architectsはこの外観を、生き物の皮膚をイメージしてデザインした。
次に注目すべきは、建物に使われている素材だ。低コストかつ環境に配慮した建物を、というクライアントの要望に答え、外壁の木材はもちろん、階段や天井の合板に至るまで、すべてリサイクル素材を使用。高級感のある見た目を裏切る驚きの低価格を実現した。
![via: Contemporist](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/10/lg_240613_06-940x626-620x412.jpg?resize=620%2C412&ssl=1)
二階のホームオフィススペースは大きな窓を導入して、太陽光を取り入れた開放感のある空間だ。車置き場からそのまま階段を上がって直接アクセスできる設計も嬉しい。カラフルな絵画、立派なテーブルやソファを置けば、コンパクトな空間も華やかに演出できる。外から見ても中から見ても面白い、コンパクトな「Little Gore Street Studio」を見れば、自宅の車庫も思わず改造してしまいたくならないだろうか。
![via: Contemporist](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/10/lg_240613_09-e1445792203146.jpg?resize=620%2C700&ssl=1)
(文=杉田真理子)
via:
Contempolist
Tim Spicer Architects