夢をカタチに!オフグリッド・トレーラーハウスを自作できる「Wohnwagon」
![Via: tinyhouseblog.com/](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/12/Wohnwagon1.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
欧州のオーストリアといえば、首都ウィーンが音楽の都と称されるだけあり、何やら優雅で耽美な印象がある。
しかし、「タイニーでオフグリッドなトレーラーハウスを自作しちゃおうぜ!」というなんともワイルドな人々がいることをご存知だろうか?ただ家を建てるだけでも素人にはハードルが高いのに、そんな欲張りなことが可能なのだろうか?
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それはWW Wohnwagon GmbHという会社が提供しているサービス「Wohnwagon」が可能にしてくれる。この名前はオーストリアの公用語であるドイツ語で「住むワゴン」という意味。住めるクルマを作るための部材を取り扱うだけではなく、なんと組み立て方のレクチャーをしてくれるのだ。
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オプションの付け方によっても値段に幅が出るようだが、おおむね40,000ユーロから90,000ユーロで完成するという(2015年1月現在1ユーロ約127円)。
ハンドメイドだからといって、ハリボテのようなものを想像されては困る。このトレーラーハウスは、とても精度の高い水循環装置とエネルギーシステムを兼ね備えているのだ。
![Via: wohnwagon.at](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/12/Wohnwagon4.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
![Via: wohnwagon.at](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2015/12/Wohnwagon5.jpg?resize=620%2C223&ssl=1)
このWohnwagon全体で650リットルの水を循環させることが可能で、その大部分はルーフトップ部分にある。シャワーや洗面台などから出た排水はルーフトップに汲み上げられ、屋上の植物性フィルターを通過し、24時間以内に浄水として貯水タンクに戻ってくる。この浄水はシャワーのみならず、飲用としても使えるというから驚きだ。そして雨水もこの循環システムに組み込めるので、水不足知らずの優れもの。
さらに電気はソーラーパネルでまかなえる。水と電気というインフラが自由に使えるので、どこにでもこのワゴンで出かけていけるという気軽さがある。
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しかもこのWohnwagonの給湯器は、薪ストーブと一体型。仮に悪天候でソーラーパネル経由の発電状況が悪くても、薪をくべることで熱湯を作ることができる。シャワーのみならず洗面所でも熱湯を使えるから、冬でも快適に過ごせるのだ。
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ハード面の説明を先にしてしまったが、内装もすっきりしていて明るいイメージ。テーブル横の船窓のような丸い窓が可愛らしい。
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タイニーハウスならではの「出して、しまって、隠して」の気の利いた仕掛けも随所にあるので、スペースを有効活用できる。驚きのエキストラベッドまであるので、来客にも対応できそう。確かにこんな素敵な家に住んだら、誰かに自慢したくて友人を招待したくなるだろう。
環境に優しく、移動ができて、交友関係まで広がりそうなWohnwagon。何も諦めなくていい、夢いっぱいの家だ。
(文=倉田直子)