理想のいなかのいえ・700万円・小川沿い
内装状態も悪くなく、家の作りも比較的新しい。それにもかかわらず、那須高原の一角にたたずむ別荘は、どこか不思議な懐かしさをあなたに感じさせるだろう。
エリア:栃木県那須郡那須町大字高久乙 価格:700万円
建物面積:24.8坪 敷地面積:150.04坪
間取り:2LDKロフト
たとえるならそれは、急に訪ねたのにいつもと同じ調子で迎え入れてくれる祖父母のような家。この別荘の空気感をいかし、ここからどう自分色に染めていこうか想像を巡らすのは楽しい。
薪ストーブとロフトのある生活
薪ストーブのある生活は暮らしを豊かにしてくれる。当物件にもうれしいことに薪ストーブがついている。揺らめく炎を見ているだけでも癒されるが、薪ストーブを使った簡単な料理をぜひ試してみたい。
あぶってやわらかくしたマシュマロをビスケットに挟むスモア、トロトロにしたチーズをのせてかぶりつく「アルプスの少女ハイジ」的トースト。そこに丁寧にドリップしたコーヒーがあれば、ゴキゲンな朝食のできあがり。薪ストーブから香るいいにおいに、いつの間にかみんなが集まってくるのもおもしろい。
この家にはロフトと洋室のある二階があって、二階へのアクセスにはハシゴを使う。ハシゴを下からのぞきこむと、秘密基地への入り口みたいでワクワクしてしまう。南向きに大きく取られた洋室の出窓にはグリーンの鉢をアレコレ並べる。自分だけの隠れ家みたいな居心地の良さに、「二階に行くとなかな降りてこないよね」と言われてしまいそうなのが唯一の難点だろうか。
大人のゆるアクティブな過ごし方in 那須
別荘の滞在中はアクティブ派とのんびり派の真ん中を取って、ゆるアクティブな過ごし方がおすすめだ。那須高原の山といえば那須岳。山ガールという言葉が出てきた頃から登山もいつの間にかオシャレ感のあるレジャーになってきた。しかし本格的な登山をするにはそれなりの準備も必要になる。
そこでもっと気軽に山歩きを楽しむために、ゆるアクティブ派はロープウェイで山頂近くまで一気に上がってしまおう。これなら最後の一合もハイキング感覚でゆったりと景色を堪能しながら楽しむことができる。下山したら温泉につかってぼーっと一息。体に軽くムチからアメの展開が大人の別荘滞在を楽しむ秘訣かもしれない。
広い前庭はバーベキューやDIYに最適
那須には小さな子供連れでも楽しめる釣り堀がある。釣りの戦果を早めに持ち帰り、広い前庭でバーベキューも都会ではなかなかできないレジャーだ。雨が降ってもいいようにDIYでパーゴラを作っておけばさらに完璧。音も気にならず、材料を広げるスペースがあることで、DIYの腕前も上がれば一挙両得である。そのうち敷地の横に流れる小川の前で昼寝と読書にふけるためのベンチも作りたい。いつか自己紹介の欄に「趣味:DIY」と気後れなく書ける自分がいるだろう。
東北新幹線・那須塩原駅から車で約27分。新幹線の乗車時間を含めても、東京駅を出発してから2時間もかからない。首都圏からの日帰りも可能な距離ながら、豊かな自然や四季の移ろいを間近に感じることができる那須高原。本当の故郷以外に、自分の理想とする「いなかのいえ」を持ってみてはいかがだろうか。