ロシアの代表家庭料理、ボルシチ!チョコレートやチェリーで味付けする家もあるんです。| 世界中で広がる‘市民料理’を通じた出会い by KitchHike
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
シベリアのお母さんに教わったボルシチを目黒で食す!
第2回目は、日本に住む外国人の食卓から! 国際化が進む現在、日本には200万人程の外国人が住んでいます。そうとわかれば、彼らの食卓にお邪魔して、美味しい母国料理を作ってもらわないわけには行きません。普段は見えない日本の中の海外を、ぜひともKitchHikeしたくなるではありませんか。
そんなわけで今回は、東京は目黒に住むロシア人女性の食卓にもぐりこんできました。シベリア出身のジャンナさんに作って頂くのは、ロシアと言えばあの料理、そう「ボルシチ」です。寒い寒いシベリアの地でお母さんに教わったボルシチを、ここ目黒で食べられるなんて、なんたる贅沢。
味付けのアレンジにチョコレートやチェリーを入れる?
ジャンナさんが言うには、ボルシチというのは家庭によっても味が違うし、食べてもらう相手によっても材料や味付けをアレンジするものだとのこと。一般的には豚肉が多いのだけれど、牛肉や鶏肉を使ったり、チョコレートや蜂蜜、赤ワイン、チェリーなどを入れて甘く煮込む時もあるんだとか。そして、ボルシチのあの赤さの元と言えば、ビーツ。日本では、手に入りにくいこともあるので缶詰のビーツを使うそうです。
食べる人のことを考えた愛情スープ
スタミナを付けたい人にはお肉を、野菜を食べさせたい子ども達には野菜をたくさん入れたりと、食べる人のことを考えて愛情を込めて作るものなんですね。極寒のシベリアで作られるボルシチは、人の温かさが凝縮されたスープでした。感謝を込めていただきます。
実際に食べてみた感想
とにかく体が温まる!芯からポカポカと温まり、体の中から湯気が立つような柔らかい熱を感じました。スープの色を明るくするビーツの赤さで、見た目からも熱が伝わってくるよう。寒いシベリアの地で愛されていた理由がわかった気がしました!