トルコではケバブより人気の「鯖サンド」。忘れてならないのはたっぷりのレモン!| 世界中で広がる‘市民料理’を通じた出会い by KitchHike
焼いた鯖をサンドイッチに?
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
第8回目は、東京は三軒茶屋にてトルコ人ルカさんの食卓から! イスタンブール出身のルカさんが作ってくれるのは、「Balik Ekmek」 (バリック・エクメック) という、知る人ぞ知るイスタンブールの名物料理。聞き慣れない名前かもしれませんが、一部の旅行者や地元の人には、あの有名なケバブよりも人気がある食べ物なんだとか。バリック・エクメックとは果たして……?
正解は、「サバサンド」!! 「サバ」は勿論日本語のサバ=鯖です。サバサンドとはそのものズバリ、鯖を焼いてサンドイッチにした食べ物。なにそれ美味しいの?と思う方もいるかもしれませんが、これが噓偽りなく、本っ当に美味しいんです。いえ本当に。
料理方法はとても簡単。干物ではない生の鯖を手に入れたら、具材はほぼ揃ったようなもの。お好みのバゲットとタマネギ、レタス、トマト、そしてオリーブオイルとレモンを準備します。まず鯖をカットしたら、オリーブオイルを上からかけて、味がしみ込むまで少し時間を置きます。味がしみ込んだらフライパンで焼き色をつけて、野菜と一緒にサンドします。仕上げに塩胡椒とたっぷりのレモンを絞れば、本場のサバサンドの出来上がり!三方を海に囲まれたトルコならではの一品ですね。
絶対に必要なのは……レモン!
- ルカのポイントその1
干物の鯖だと塩気が強すぎるので、必ず生の鯖を使ってください!
- ルカのポイントその2
レモンは味のシメに絶対必要、忘れずに!
日頃は飲食店でシェフとして働いているルカさんの腕前は、さすがに手慣れたもので、大好きなビールを飲みながらのクッキング。酔っぱらいながら作るサバサンド、男の休日ランチという感じがしませんか?
楽しい時間は今回もあっと言う間。「テシュッキュル・エデリム!(ありがとう!)」と「ごちそうさま!」をお伝えして今回のキッチハイクを終えました。次はどこの国のご飯を食べようかな?
実際に食べてみた感想
鯖とサンドイッチ。どちらも日本人の口には慣れたもののはずなのに、組み合わせがとても新鮮ですよね。実際に食べてみると……うっ、うまい!!たっぷりしみ込んだオリーブオイルが鯖の生臭さを消して、シャキシャキのオニオンとレタス、トマトとの相性が最高です。
そして、ルカさんが何度も言っていた「絶対にレモンをかけて!」という言葉。確かに、さっぱりとしたレモンは味を引き締めてくれる最重要調味料でした。「サンドイッチにはシーチキン」という常識がいとも簡単に崩れた瞬間です。イスタンブールを訪れた時、小腹が空いたら必ず食べてくださいね。でもその前に、家庭でも試してみて。調理が簡単なのに美味しいサバサンド、昼食やおやつに最適ですよ。