「できるかな?」建築家とデザイナーがDIYしたスペインの「A Small Prefab house」
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建築家やデザイナーといったその道のプロたちも、何か斬新なアイデアを思いついたときは本当に実現可能なのか実験してみたくなるときがある。そんな「できるかな?」が詰まった小さな家が、スペインのアリカンテという街にあるという。
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スペインの建築家ダニエル氏(Daniel Martí i Pérez)が2人のデザイナーとコラボして建てたのは、51㎡の小さな箱型の家。
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広々としたリビングと、キッチン&ダイニング。白と黒を基調にした内装に、木目が印象的に映えている。
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大きな窓は、出入りする玄関でもある。南東スペインの明るい日差しをふんだんに取り入れられるので、昼間は電灯いらずだ。
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51㎡でも、2つのベッドルームとバスルームをしっかり完備し、プライベート空間もしっかり確保。そしてキッチンの後ろには大きな収納スペースも。タイニーハウスにも関わらず、ストックもできそうだ。
驚くのは、この素敵な家が、なんとパネルを組み上げて建てられた、いわゆる「プレハブ住宅」なのだという。
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基礎と間柱に沿って、事前に工房で木を張り付けたり断熱処理をしたパネルを差し込んでいく。このパネルは建築系のワークショップで作ったものを、10日間のインターバルを経て組み上げたのだそう。加工を施した後でもパネルは大人2人で運べる軽さなので、重機やクレーンなどは一切必要なかったという。そういう余計な出費を抑えることで、建築コストもぐっと安くなるのだ。この興味深い建築工程の様子は、ダニエル氏が所属するDMP Arquitecturaのホームページから見ることができる。
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そしてもちろん、手で運べるほどの手軽な合板を使っていても、床の基礎にはセメントがしっかり施されているので耐久性にも抜かりはない。手軽でローコスト、しかも耐久性もあるというスペインのプレハブ・ハウス。ダニエル氏たちの実験DIYは大成功と言っていいのではないだろうか。