ニューヨークの森に日本の寺院!?「Pagoda-Shaped Stunner」
森の中に静かに立つ伝統的木造建築。その研ぎ澄まされた、佇まいは日本の心そのものだ。
しかしここはアメリカのニューヨーク。近辺のロングレイクと呼ばれる大きな湖の脇に一風変わった、目を引くツリーハウスがある。スイス人のニルス・ルデオウィスキ氏の創作意欲によって建てられた。彼の作る建築は美しい自然が周りにあることを想定しつつ、モダンな生活がおくれるように設計されていることで有名だ。
今回はこのツリーハウスなのだが木を完全に大黒柱にしてしまった。しかし1階はなく、完全に浮いている。その隣には梯子が密かにかけられていて景観を全く崩さずにその機能を果たす。
そしてその周りに見えるものは日本伝統の組み木構造。下から見るとその複雑さを孕む理論整然としたルックスがお出迎えだ。ハニーイエローの色が心に深く染み渡る。そのフォルムは月並みなツリーハウスではなく、完璧に京都の森にそびえる日本の寺院と言っても間違いではないレベルだ。
子どものアウトドアの遊び場にしても、大人が風流にリラックスする場所にしてもよし。新しい形のツリーハウスと言えるだろう。