スウェーデンの夏を過ごすスモールハウス「GAMMELGARN MATTSARVE」
6月から8月の夏の間、北欧スウェーデンでは学校も会社も夏休み。スウェーデンの人々は「サマーハウス」と呼ばれる自然に囲まれた小さな別荘に行き、そこでゆっくりと休暇を過ごす。LLP Arkitektkontorという会社が、ゴットランド西海岸の内地にあるKatthamarsvikに建てたこのスモールハウスもサマーハウスとして使用するために建てられた。
北には牧草地が広がる62平方メートルほどの敷地に、背丈の低い建物がひっそりと横たわる。
フロアの素材はマツの木を採用。白を基調とした室内にポイントの赤や黄色の吊り下げランプをあしらい、モダンなライフスタイルを提供する。まさに北欧といった感じの配色だ。
外装の材木はカラマツ。ファイバーセメントの板を写真の椅子のあるテラスの引っ込んだ壁に使い、屋根はポリカーボン化された波型の温室効果パネルを使用した。
入り口の扉はガラスでできている。そこを入って北を向いた一面はガラス張りの壁。内と外との境界をできる限り無くしたことで、スウェーデンの牧歌的な景色を楽しむことができる。
庭には、貴重な温かい光を浴びながら外で会話や食事を楽しめるテーブルも揃えている。
小さいながらも必要十分な設備があり、自然のなかでリフレッシュできる空間が整ったサマーハウス。短い夏を存分に楽しむ工夫にあふれている。