自然素材と懐かしさを詰め込んで改築した牛小屋「Two Designers' A 300-Year-Old Barn」
フランスの南西の海岸沿いのリゾート地であり、コンニャクや牡蠣、ひまわりで有名な農業地でもあるシャレンテ・マリチネで、イギリス人デザイナーのラッセルピンチとオオナバノンが家畜小屋をリフォームした。「この家の素材は私たちのしてきたデザインを反映するものだ」とラッセルピンチは語る。
2人が改築したのは、ラッセルの親から譲ってもらった築300年の牛小屋。「複雑なものは取り払い直感的に生きられるように作った」と語るが、本当に昔懐かしいもので溢れている。
テラコッタの赤土タイルの屋根、フランス伝統の卵形の窓、床に敷き詰められた2万ピースのオークの模様。階段のすべすべとしたライムストーンの手すりはそのまま中二階の壁となり、それとお揃いの色の明るい白のソファーがリビングに置かれる。
新しい素材を持ち込む方法もあったが彼らはそれを厳密に拒否した。目新しさ、機能性よりも思い出と共にそしてそれを取り戻すことを選んだのだ。あえて自然のものや古いものを使うという姿勢に見習うべきところがあるかもしれない。