80年前に建てられた未来の山小屋!? 意外な建て替えの苦労とは?
スロベニアのトリグラウ国立公園に、一見、山奥に降り立ったUFOにも見える山小屋がある。近未来的なデザインは意外なことに、1936年にオリジナルのデザインが決まっていたのだそうだ。この山小屋は80年間使われていたが、ついに建て替えるときが来たのだ。
新築の小屋に要求される基準は高かった。124 mphもの強風に耐え、かつヘリコプターで運べるほど軽い、1,300 kg以下にしなければならなかった。メンテナンスのことを考えると、容積もなるべく減らしたい。もちろん見た目は何よりも大切だ。
結果としてデザインは1936年来のものを受け継ぐ形となった。大きさは9スクエアメートルほどで6人ほど収容することができる。
ボランティアによって、たった600時間ほどの作業で建てられたという。
内装は全面木の板で貼られている。ルックスははまるでサウナのようで暖かそう。窓からは雄大なスロベニアの山々が見える。折りたたみのテーブルや物入れなど、機能面で大きく向上している。
上の写真は実際にヘリコプターで運んでいる様子だ。未来の家はこういったモビリティも必要かもしれない。