趣味のアウトドアを楽しみながら暮らす。移動型ロッジ「mobile ski lodge」
大自然に魅了されたアウトドア好きな人にとって難しいのは、よい宿泊場所を見つけること。
アメリカで救急医をしている妻のタマラとラテン語教授である夫のクリスは、湖でのカヤック、氷河でのハイキング、山でのスキーやスノーボードなどが大好きなのだそう。もともと、タマラは大学時代には優秀な陸上選手、クリスはカヤックレースのプロだったそうで、アクティブさは生まれつき。そこで、一緒に冒険を楽しむ場所に移動し、そこで宿泊もできる移動型のロッジを作ろうと決心し、車で牽引できる山小屋のデザインを建築会社に依頼しました。
ロッジは3軸のトレーラー上に作られ、長さ約9メートル、広さ約25平方メートル。このサイズにもかかわらず、カップルがこだわった機能が全て揃っているそうです。ロッジには、ベッドルーム、キッチン、バスルーム、リビング、作業場、バルコニーがあります。ベッドルームにはキングサイズのベッドを置き、リビングには船にあるような窓をあつらえました。
作業場は、ミシンがけのスペースを設け、タマラが作ったカラフルなクッションをたくさん置いて居心地のよい空間に。木製ベンチの下の引き出しも、スポーツ用品を十分に収納できるようにスペースを有効活用しています。
バルコニーは2つあり、ひとつはベッドルームから、もうひとつは外の階段を使って行きます。ベンチがスキー場にあるリフト用椅子で作られているのが、このカップルらしいところですね。
薪でわかせる黄色い移動型のバスタブもあり、山でハードな一日を過ごした後でも温まってリラックスできます。
外壁はパイン材と波型の金属で作ってあり、断熱パネルを中に入れることでオールシーズンのアウトドアに対応。マイナス45度から65度までの気温に耐えることができるのだそうです。
夫婦で共通の趣味を楽しめるということも素敵ですが、最大限楽しめるように家ごと移動して、奥様の趣味である手芸も取り入れつつ、いろいろなアイデアでユニークかつ快適な空間を実現しています。生き方と住まい方が見事に調和していますね。