これが客室!? 仕掛けがいっぱいなオランダのホテル「Hotel Not Hotel」
世の中に変わったホテルはたくさんあるが、アムステルダムの「Hotel Not Hotel」ほど癖のあるホテルはそうそう存在しないのではないだろうか。自分たちで「ホテルじゃないホテル」と名乗ってしまうほどの個性があり、ホテル探検をしているだけで宿泊期間が終わってしまうのではないかと心配になる。そんなひと癖もふた癖もあるホテルの内側は、どうなっているのだろうか。
外観にはそれほど変わったところは見受けられないこのホテル。
しかし中に入ると、ホテルというよりは博物館のような空間が広がっている。
そんなシックな空間で突然視界に入るのは、トップ画像にもなっているこのケーブルカーのような車両。
この車両は「AMSTERDAM TRAM CART」と呼ばれる立派な部屋で、室内にはダブルベッドが設置されている。窓は全てカーテンで覆えるので、プライバシーはしっかり確保できそうだ。
まるで中世のゴシック建築のようなデコラティブな部屋もある。ルーマニアのトランシルヴァニア地方の教会をイメージしたという「CRISIS FREE ZONE」は、よく見ると入り口が分かれていて、2部屋設けられている。
情熱的な赤い内装と、心を静められそうなブルーの内装を選べるようになっている。どちらもダブルベッドがあるので、2人で泊まることができる。
吹き抜けのホールを見下ろせるテラスにある読書スペースにも、忍者屋敷のような仕掛けが。
そう、本棚の奥には隠し部屋があるのだ。まるで子どもの頃に読んだ冒険小説のいちシーンのような部屋に、興奮する利用者も多いのではないだろうか。ちなみにこの本棚の奥の部屋「SECRET BOOKCASE」はS・M・Lの3パターン用意されているという。それだけ人気があるのだろう。
他にも階段横にある舞台装置のような「PRINTED HOUSE」や……
工事現場の足組のようなスペースをロフト代わりに利用できる「CROW’S NEST」などがある。このロフトをどのように使うかは、利用者の自由だそうだ。
2014年4月のオープン以来、変わったものが大好きなアムステルダムの人々の間で話題を呼んでいるこの「Hotel Not Hotel」。そのアーティスティックな内装から、たびたびイベント会場として利用されているというのも納得だ。
せっかくアムステルダムまで行っても、このホテルにいるほうが楽しくて観光する気分になれないかも。そんな贅沢な悩みを感じそうなホテルだ。
Via:
hotelnothotel.com