伝統を生かした6人家族の家。胡同で見つけたボックスハウス
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中国の首都北京の近くにある歴史情緒あふれる街、胡同。その土地にボックスを連ねるようにつくった、ユニークな家がある。
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2階建ての家と壁に挟まれ、くの字の形をした家が肩身が狭そうに建っている。この大きさ43平方メートルほどの土地に、6人の大家族が住めるような家へとリフォームされた。
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家の全体は6つのボックス上になっていて、それぞれリビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルーム、書斎、トイレとなっている。それぞれの箱はとても機能的。四角を基調とした作りがパズルのように内装をかたどり、作りに無駄がない。限られたスペースにもかかわらず収納箇所が多く見受けられる。オープンスペースの2階は子供の寝室と遊び場となっている。
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6つの箱をつないでいる廊下は、単に廊下として機能している訳ではなく、胡同の延長として内と外の境界が自然につながる。廊下の上を見れば空が見渡せ、自然光が差し込む。中国伝統の家のように、家とコミュニティスペースが一体化したような家作りの利点を学び、それを生かした。
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わずかなスペースだからこそアイデアが発揮でき、楽しく暮らせる家ができるのかもしれない。中国の伝統的な家作りの発想は、これからの家作りに多くのインスパイアをもたらすであろう。