はたして建物の地産地消は可能か?コンテナの集積地でコンテナハウスをつくるということ
かつてカリフォルニア州バークレーでアリス・ウォーターズが「シェ・パニース」をつくったときに彼女がやったことは、地元に「あるもの」の価値を見直し、それを活かすということだったように思う。
だとしたら、あるとき全米最大級の貿易港であるテキサス州ヒューストンにあるコンテナターミナルがまるで畑のように見えた、という人がいたとしても誰も驚かないだろう。
確かにそこには無数の、そして使い切ることができないコンテナがあり、それらを駆使してより手軽で、持続可能で、先進的な住宅をつくろうという試みが始まるにとてもふさわしい場所かもしれない。
一般的なコンテナハウスは狭小住宅のひとつとして提示されることが多いが、これは40フィートのコンテナ2つと20フィートのコンテナ1つで構成されていて、とてつもなく開放的で、広々としている。
ベッドルーム、リビングルームはもちろん、オフィススペース、プレイルームがあるだけではなく、渡り廊下のパティオで区切られたゲストルームまである。
別荘としてのあり方ではなく、一般的な住宅としての選択肢となりうるコンテナハウスがその必然性をもってヒューストンという街に定着する日も近い気がしている。
まさにコンテナという資源の地産地消として。
via : thecoolist.com