書き換え可能! 知識とヒラメキを保存する!空間ハードディスク「ARCHIVE」
オランダの首都アムステルダム郊外に現れた、全面ミラー仕上げの不思議な物体。この物体内部にアクセスするには、外から見えない重く大きな扉を見つけ出し、シークレットコードを入力しなければならない。
堅く閉ざされたこの物体内部は、半透明の内壁から暖かく柔らかい日差しが注ぎ込み、中庭をグルリと囲むドーナツ型の空間を駆け回り続けることだってできる。備え付けられた様々なサイズの棚には、色々な知識やヒラメキを与えてくれる「心の宝物」を保管(archive)することができる。
中身がイッパイになったら?
削除して書き換えます。
「マルコビッチの穴」を表現したアトリエ案
オランダの建築デザイングループ「HL / DHL architecture」のファンディングパートナーLada Hršakによるアトリエ案「Archive」は、コンピュータのハードディスクを実体化した空間だ。
使い方は自由自在。
ところがこれ、大きさは実際のハーフサイズモデル。
映画『マルコビッチの穴(Being John Malkovich/1999/米)』をご存知だろうか?この映画の主人公の勤め先がある7階と8階の間の2分の1のフロアには、入ると誰もが俳優「ジョン マルコビッチ」になれる穴がある。
アムステルダムの複合スタジオ「Nieuw en Meer」(New and More)は、この映画を示唆するハーフサイズのアトリエ案を募集するエキシビジョン「Atelier Malkovich」を開催した(2009年)。このエキシビジョンが募集するのは、「マルコビッチの穴」のように通常と異なる視点から考えられた革新的で機能的な現代アートのための理想的なアトリエ案。
エキシビジョン、77案のうち8案が選ばれ、その一つがこの「Archive」。
ハードディスクというデジタルデバイスの中で、思案に耽るというのも斬新で奇妙な感覚かも。
そして、他の7案も気になるなぁ。
Via: Thomas Lenden