グランピングを持ち運ぶ。アメリカ発・レトロモダンなキャンピングトレーラー

via: https://happiercamper.com/

アメリカのあるところに、トレーラーに魅せられた少年がいました。きっかけは、彼の父親です。父親が裏庭で修復、復活させたビンテージもののトレーラーで、キャンプに連れて行ってくれたそうです。
少年にとってトレーラーは、テントなどのキャンプより手軽で、より自然を感じられるものでした。朝日で目が覚める。そんな体験に感動したそうです。その少年が大人になり、作ったのがこのキャンピングトレーラー、「HC1」です。

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その少年こそが、「HC1」を制作したHappier camper社の創業者、Derek Michael氏です。当初はキャンピングトレーラーのレンタル業者としてスタートした彼らが、今回初めて開発したトレーラーが「HC1」です。「HC1」には少年の夢を原点に、レンタル業で培ったノウハウが凝縮されています。

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テーブル、イス、キッチン、ベッド……。まるでレゴブロックのように限られたスペース内で多彩に変身する秘密はこの箱、自社製品の「Adaptiv」。

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バックドアを開ければすぐに、さまざまなシュチュエーションの中でバーベキュー、カフェ、屋外BARも楽しめます。
テントがうまく建てられない、車からテントまで重い荷物を運ぶのが大変、キャンプ用品の掃除が難しい。そんな悩みを「HC1」は解決してくれます。

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用途の幅はキャンプにとどまりません。趣味の品を運ぶトランスポーターや居住スペースとして、商用目的をも想定して作られていますから、キッチンカーや屋台、フリーマーケットなど、使い方は自由。シンプルでレトロモダンなデザインは、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。

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魅力は見た目だけではありません。続いて機能性について紹介します。「HC1」のボディには100%グラスファイバー(ガラス繊維)が使われています。グラスファイバーの持つ耐熱性を活かし、備え付けの発電機や加熱式シャワーが利用できます。

また、女性の力でも簡単に移動させることができるのも、グラスファイバーが軽いからなんです。
一方で、耐久性にも優れています。その強度はなんと大型のバイクを積み込めるほど。これは床に適用されているハニカム構造の効力です。名前通り蜂の巣のような形が、強度を保ってくれているのです。

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ところで「HC1」は日本で使えるのでしょうか。実は、すでに日本にも静岡県に本部、愛知県にディーラーがあり、国内での購入が可能です。

また、けん引免許は不要です。日本の法律では750kg以上のけん引物だとけん引免許が必要になりますが、「HC1」は499kgなので、普通自動車免許さえ持っていれば堂々と日本の道路を走れます。

その他運転の慣れ、維持費、保管場所など、購入に先だって考慮すべき点も挙げられますが、最近では国内でもレンタルを行っている業者や、実際にトレーラーでのキャンプを体験できる施設もありますので、参考のために利用してみてはいかがでしょうか。

2016年8月27日~2017年8月31日の期間限定で、東名高速道足柄サービスエリア(上り)に、体験型グランピング施設「el colina(エルコリーナ)」がオープンしました。宿泊はトレーラーハウスとコットンテントの2種類7戸と、バリエーションも豊富です。1年という短い間ではありますが、こうした企画はこれからの新しい旅行スタイルを予感させます。

via: http://el-colina.jp/

欧米ではすでにキャンピングトレーラーが生活に根づいており、最近ではアメリカで生まれたタイニーハウスムーブメントという小さな家でシンプルに暮らす新しいライフスタイルも話題となっています。近年日本の旅行業界でも、ツアーより個人旅行の売り上げが伸びているそうです。個人で自由な旅を好むようになってきた日本においても、キャンピングトレーラーが活躍する時代はすぐそこまで来ているのかもしれません。

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