第9回:鎌倉で暮らしながら、島コンを続ける|I LOVE 島男子♡


みなさんこんにちは、狩野です。先月、2013年より活動してきたSUKI JAPANを解散して新たに島コンジャパンという離島の出会いづくりに特化したチームを立ち上げました。
生まれも育ちも離島に全く縁がないですし、今も鎌倉暮らし。近いうちに島暮らしをする予定もありません。でも、SUKI JAPANを辞めても離島と関わり続けたいと思っていたことと、何よりも“島コン”の可能性をずっと感じていたので、どうしても続けたかったのです。
ちょうどタイミングよく島コンのアドバイザーの仕事依頼をいただいたこともあり、少しづつですが“島コン”に再び関わり始めました。

南国好き女子にお勧め! 2泊3日で奄美大島と加計呂麻島に行ける島コンツアー

島コンというとお見合い大作戦のイメージが強いですが、マリンレジャーなども楽しめるのでカジュアルに楽しめます。

沖縄と同じく亜熱帯海洋性気候の奄美大島。南国独特の生命力に溢れた木々が生い茂り、どこまでも青い海が広がる自然豊かな島で、島コンを開催することが決まりました。
しかも今回は、人口約6万人の奄美大島と人口約1200人の加計呂麻島、2島に宿泊することができるのです。2泊3日5食付、マリンレジャーも楽しめて15000円という価格は島コンだからこそ。
現地発着ツアーですが、東京や大阪からLCCで直行便も飛んでいるので離島初心者も安心して参加できます。
離島といっても島それぞれに個性があるので、島暮らしに少しでも興味がある独身女性は気軽に参加してみてください。

開催概要
日時:2017年9月8日(金)~9月10日(日)
開催地:鹿児島県大島郡瀬戸内町(奄美大島・加計呂麻島)
参加対象/定員:25歳以上の独身女性/10名
参加費:15,000円
※2泊、5食付き。マリンレジャー等アクティビティ代、保険料含む
※申し込み詳細はこちら

仕事をリセットした後、もう一度何かを始めるときのためらい

個人的なことですが、この春に会社員を辞めました。大学卒業後10数年、2度転職したものの毎日会社に通勤する生活を送ってきました。もともといつかは独立したいと思っていたこともあり、子供の保育園がなかなか決まらなかったことをきっかけに踏み切りました。

週の何日かは打ち合わせなどで東京へ行きますが、基本は鎌倉ベース。午前中は気持ちがいいのでカフェで仕事をすることも。

実際、この2年間鎌倉で暮らすことで、以前のように東京の会社に毎日通勤して働くというスタイルが自分にフィットしなくなっていたのも事実です。春からは、夫が代表をつとめる会社に籍をおいて、これまではサブで行ってきた地域のプロジェクトをメインのひとつにできるよう、仕事のポートフォリオを組み替え始めたところです。

気が付けば、高校や大学時代からの女友達の多くが結婚や出産を機に専業主婦になっていました。20代は休み返上、深夜まで働いていたような友人たちが会社を辞め、リセットも兼ねて子育てに専念しています。一方で、一度専業主婦になったら会社員経験しかないと「何かやりたくてもどう始めていいのかわからない」という声を多く聞くのも実際です。

「間借り文化」「イベントの多さ」が働き方の多様性を作る

鎌倉に住み始めて感じたのは、何かを始めるときのハードルが東京に比べて低いということです。
日本一イベントが多い地域と呼ばれるだけあって、一年中各所で多種多様なローカルイベントが行われています。イベントによっては運営側のボランティアスタッフを広く募集していたり、市民なら安く出店できるフェスなどもあるので、ネットワークがなくても比較的入りやすい環境があります。
自分で企画するにしても、内容次第ではお店の方が場所を貸してくれたり、協力してくれることも多く、個人経営のお店が多いからこそのフットワークの軽さを感じています。

近所のお店で金継ぎのワークショップ。金継ぎを習いたかった私に、同じく金継ぎを習いたかった店のオーナーが場所を提供してくれ、友人の「うるしさん」に教えてもらいました。鎌倉は暮らしへの意識が高い人も多いのですぐ定員に。

また、「間借り文化」というのもあって、お店の定休日や夜の時間だけ間借りして、飲食店やバーを始める人たちもけっこういるのも特徴的です。本業はアパレルの人が、週末夜だけコーヒースタンドでバーを始めたり、実際に間借りから独立して自分のお店をもつ人たちも。
YADOKARIでも以前インタビューが掲載されていましたが、自転車で移動しながらケーキ販売していた方も今は常設のお店を経営しています。経験や資金がなくても、リスク少なく始められる仕組みと、そういうものをおもしろがって受け入れる文化が根付いているのは、とてもいいなと思っています。

普段はコーヒースタンドが、週末だけ夜は間借りで立ち飲み屋に。店主の本業はアパレル。遅くまでやっている飲み屋が少ないエリアなので地元の人に重宝されています。今は移転してまた別の場所で間借り中。

鎌倉には、自営・会社員問わず本業に留まらない活動をしている人が当たり前にたくさんいて、そんな多様性ある生き方・働き方に影響されながら、私も自分なりのスタイルを模索しています。

東京から少し距離を置き探す、新しい働き方

我が家もそうでしたが「東京から少し距離をおきたい、でも仕事があるから東京に通える場所がいい」という人の選択肢上位に入ってくるのが鎌倉です。ただ、暮らしていくうちに居心地のよさから、少しずつ東京から気持ちも体も離れてしまう気がします。

そうして私のように会社員をやめて新たな働き方を模索したり、少しでも東京に行く頻度を減らして働く方法を考えたり、イベントや間借りから新たなことにチャレンジしたり。そうやって自然と場所にとらわれずに生きていく方法を組み立てられる、トライできるちょうどよい環境がここにはあります。

一度中止が決まった今年の鎌倉の花火大会でしたが、市民主導で開催されました。クラウドファンドでは1000万円以上集まったそう。私も微力ながら協力しましたが、地域の企業や住民のフットワークの軽さはさすがです。

同時に、東京から鎌倉に引っ越してしばらくたつと、もっと田舎に住みたい! もっと静かなところで暮らしたい! と変化していく人も周りにもいます。
実際に住んでみると鎌倉は年中観光客で混み合っていてランチするのも一苦労、物価も安いわけではないですし、待機児童問題も深刻化していて決して無条件に暮らしやすい場所ではありません。
東京と距離をおいて生業を整えられるようになれば、もはやどこにでも移住できるような気がするのです。

私も、数年後にはやっぱり島で暮らそうと思いたつかもしれませんし、そういう変化を楽しみにしながら暮らせる今の環境をとても気に入っています。