大人の時間、子どもの冒険。オーダーメイドのツリーハウスの2つの贅沢
イギリスを拠点に数々のユニークなツリーハウスを製作している、日本の「青森」から取られたネーミングのBlue Forest社。子ども目線のアドベンチャーと遊び心に富む、想像力豊かなツリーハウスづくりが持ち味です。
イギリス・ハートフォードシャーに建築された、フル・オーダーメイドのツリーハウスは、大人の時間も大切にした贅沢なデザインになっています。
子どもハウスと大人ハウスの2棟が完全に分離されていて、行き来は空中のドキドキしそうな吊橋で。これでは、大人はなかなか子どもハウスに行けそうにないので、子どもは大喜びでしょう。
子どもハウスは、いくつかの小部屋を持ったおとぎ話に出てきそうなデザインで、かくれんぼするのにぴったり。床板ドアを開ければ秘密のゲーム部屋へ。プラズマテレビで誰にも邪魔されることなくおもいっきりゲームに熱中できる。いいんだろうか…。
藁葺き屋根の大人ハウスは、落ち着いた感じのシックなデザイン。外壁は、上部が杉のさね継ぎのボード、下部は手で裂いたオーク材のピースをミノ虫のように貼り付けた凝ったつくりになっています。
Blue Forestのツリーハウスは、FSC（森林管理協議会）に認証されたサステナブルな木材を使用。子どもにも大人にも健康面で安全な素材に配慮しています。
大人ハウスには、キッチン、トイレ、パーティーもできる大きなリビングがあり、内装もおそろしくゴージャス。これは友達を招待して自慢するしかないでしょう。
ツリーハウスというと、野性味あふれた素朴なつくりのものが多い気がしますが、ホテル用のツリーハウスもつくっているBlue Forestの建築は、ディテールに凝った美しい仕上がりが見事です。地形の特徴を活かし、顧客のライフスタイルに合わせたプランニングが、同社の人気の秘密かもしれません。
子どもと大人のハウスを完全に分離することで、それぞれの世界を大切する発想は、「子どもも一人の人間」として尊重しているように感じます。せっかくのツリーハウスで、一人こもってゲーム三昧の日々では困りますが。
