木の魅力がいっぱい。森の中の手づくりグランピング「Coracle the Yurt」で深呼吸
放射状の屋根の梁が特徴的な、モンゴルのゲルと同様の遊牧民の天幕住居ユルト(yurt)。木の香りや素朴な木工の暖かみが味わえる。イングランド南西部ドーセットの森の中にある、Coracle the Yurtの手づくりキャンピングを紹介します。
“Crafty Camping”がキャッチフレーズである、Coracle the Yurtの魅力の一つは、オーナーのガイさんの手づくり木工家具。ユルトの中のベッド、頭頂の堂々としたオークの一枚板、丸太のサイドテーブル、そして中央に鎮座するアーティスティックな流木のようなオーナメント。ハンドメイドの木工品の数々が、天井の木の根っこのような放射状の梁と調和して、とても安心感をおぼえるドーム型の隠れ家となっています。天窓もあって、ちょっとエイリアンの巣のようです。
高床になっているユルトに通じる木の遊歩道を裸足で歩いて、樹木の香りを胸いっぱいに吸い込んでみましょう。近くの池でフィッシングをするも良し。
直径18フィート(5.5m)のユルトの脇には、シャワー兼トイレ小屋があり、まるで天然の滝のようなミストでリフレッシュできます。生命感あふれる立ち木を利用したシャワー小屋も、散策の途中で利用できます。
いたるところに、ハンモックが用意されているのもポイントが高い。
共有スペースのフィールドキッチンには、りっぱな石窯もあり、自分たちで焼き上げるピザの味は格別です。
薪ストーブ、電気毛布、トナカイの毛皮のラグなどの防寒設備があるので、夏のハイシーズンではなく、冬の森閑とした時期に訪れてみるのもいいかもしれません。サウナ・ユルトを利用すれば、冷えた身体をじんわりと暖めてくれます。
ユルトのほかにも、ゆったりとしたデッキ付きの羊飼い小屋や、ティピー・スタイルの施設も宿泊に利用できます。
ガイさんが教えてくれる、生木でつくる木工ワークショップも、Coracle the Yurtの目玉の一つ。木べらをつくる2時間の「やってみよう(Have a Go)」コース、木製スプーン彫刻の1日・2日コースなど、木工初心者にもやさしい内容です。自然の中で無心になって手を動かしてこつこつと木を削っていく時間は、日常のストレスや些細な悩みから心を解放してくれることでしょう。そこらじゅうから木の香りが漂ってきそう。
Coracle the Yurtのポリシーは、お子さま、お犬さまお断りで、騒音厳禁。澄んだ森の空気と静けさを楽しむ、大人のためのグランピング・サイトなんです。