オーダーメイドで仕立てられた、フランスのお洒落な車上タイニーハウス「Odyssee」

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細部まで自分好みに仕立てられた理想のマイホーム。通常の住宅では、お任せになってしまいがちな部分も、タイニーハウスなら実現できる。設計から、家具やインテリア、エクステリアの素材まで、徹底的に自分たちのセンスを反映させた、オーダーメイドのタイニーハウス「Odyssee」のお洒落な仕上がりをご覧ください。

フランスの、アレクサンドルとサブリナのベジタリアンのカップルは、新居を移動式タイニーハウスにしたいと考えました。エコシステムに関心の高い二人は、広々とした住宅よりも、完全に自分好みのミニマルな空間の方が、彼らのライフスタイルにマッチすると思ったからです。

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Odysseeの特徴は、両端に設けられた三角窓のある2つのロフト・スペース。一つはベッドルーム、片方はリビングルームになっています。両方の窓を開放すれば、風通しを十分に行うことが可能です。全長6mの空間に、ロフトを効果的に配置することで、快適な居住空間を確保しています。

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かわいい空間のリビングには、二人が選んだラグやクッションがセンス良く置かれています。とても親密な時間が過ごせそう。

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リビングの下には、ゲスト用のベッドルーム。タイニーハウスでも、設計次第でこんなことが実現できるんですね。

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アレクサンドルとサブリナが、Odysseeの設計と施工を依頼したのは、2016年に女性インダストリアル・デザイナーのLaetitiaを中心に設立された、フランスのタイニーハウス専門建築会社 BALUCHON。「タイニーハウスの設計では、ディテールを見直すことが重要。一番小さなものが最も目立つからです。」という同社のモットーは、二人の考えにぴったりでした。

カップルとBALUCHONは、様々な仕様を綿密に打ち合わせを重ねながら決めていきました。外壁には、焼杉加工されたベイマツとレッド・シーダーで、シックな見た目と耐久性を確保。フロア、天井、壁の断熱材や二重ガラスの窓で、防寒も十分です。キッチンの2口コンロや、コンパクトなワインセラー、折りたたみ式のダイニングテーブルのしつらえにも妥協がありません。ベジタリアンの二人には冷蔵庫は不要で、代わりに野菜を長持ちさせるサンドボックスが備えられています。

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埋込み式のLED照明、トイレや洗面所、寝室には窓を配置して、木の色が暖かく映える明るい空間を実現しています。

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異様に頑丈そうな、寝室のロフトための梯子をかけるバー。実は、これは消防士のアレクサンドルが、フィットネスにも使えるようにリクエストしたもの。ここで毎日懸垂して、ハードな仕事に備えて肉体を維持しているんです。黒いガッシリとした鉄の存在が、空間のアクセントになって、お洒落に見えてしまうから不思議です。

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おっと、ここで暮らすカップルのほかの大切なパートナーを忘れていました。ポーチでくつろぐアレクサンドルとサブリナの間にいるのが、愛犬リュークさんです。もしかしてリュークが二人のボスなのかもしれません。

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自分たちの要望を妥協せずに、細部まで徹底的にこだわってオーダーメイドで仕立てられた家。車で牽引されて納入された時には、家の中はすでに完璧にあつらえてあって、すぐに暮らしはじめることができる。移動式タイニーハウスならではの、まさに夢がやって来た瞬間でしょう。

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