気分はフラワーチルドレン。田園風景の中のラブ&ピースなバスのホテル

via: designyoutrust.com

今年2017年は、ビートルズの『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』のリリース50周年ですね。アルバム発表時の1967年のアメリカは、ベトナム戦争の泥沼化を背景に、フラワームーブメントやカウンターカルチャーが盛り上がってきた時代です。色鮮やかな花の中にある、60年代の観光バスを改造したこのMajestic Busが漂わせる雰囲気に、フラワーチルドレンという言葉を連想してしまいました。

Majestic Busは、イングランドの中西部、ウェールズとのボーダーに位置するヘレフォードシャーの、一面の田園風景の中にぽつりとあります。22㎡のタイニーホテルとして生まれ変わったバスは、タイムズやコスモポリタン誌、テレビ番組など、各種メディアでも取り上げられる人気ホテルとなっています。

via: uniqhotels.com

Majestic Busのオーナーは、花好きの趣味が高じて、フラワービジネスも始めたロビンソン家のレイラさん。自作のブーケを、ウェールズの古書の聖地ヘイ・オン・ワイのファーマーズマーケットや、ウェディングパーティーなどで販売しています。ガーデンには、色とりどりの花に加えて、多くの野菜とフルーツが実っていて、自給できるほどの収穫量です。Majestic Busの中では、レイラさんの摘んできた生花や、手づくりレモンケーキが、ゲストを暖かく迎えてくれます。

via: uniqhotels.com

観光バスの広い窓により明るく開放的な室内は、パイン材のフローリング。ダイニングキッチン、オーク材の調理台とガスクッカー、オーブンや冷蔵庫が備えられていて、ロングステイにも不自由を感じることはなさそう。L字型のソファーは折りたためばエクストラベッドに早変わり、後部のダブルベッドと合わせて4人まで宿泊可能となっています。

via: uniqhotels.com
via: designyoutrust.com
via: uniqhotels.com

年代物の敷石の上には薪ストーブが置かれ、薪もフリーで提供されます。屋根に設置されたソーラーパネルから、室内照明とスマホやラップトップのチャージ用に電力を供給しています。

via: tinyhousetown.net

バスの左手には、2段になっているデッキスペースが設けられ、レジャーシートでまったりと日向ぼっこしたり、周囲に明かりがないため、漆黒の夜に満天の星を眺めることもできます。

via: uniqhotels.com

デッキの上のグリーンには、煮炊き場があり、広々とした緑の中で、屋外クッキングやキャンプファイヤーが楽しめます。ここにテントを張って、さらに4人のゲストが宿泊可能なので、8人のグループでパーティー旅行に訪れるもいいかもしれません。ただし、テントは持参してください。

via: uniqhotels.com

バスの数メートル先の離れには、特注の木造バスルームが建っています。内部には、バスタブにシャワー、トイレ、冷え込んだ日のための薪ストーブも完備。揺らめくティーライトキャンドルの灯火の中で、ロマンティックなバスタイムが体験できます。

via: uniqhotels.com
via: uniqhotels.com

滞在中に、緑が連なる牧草地にハイキングに出かけたり、人恋しくなったら、ヘイ・オン・ワイの街の古本屋やマーケット、一風変わったカフェを巡るのもいいかもしれません。

via: uniqhotels.com

最後に、フラワーチルドレンを連想するもととなったドローン動画を載せておきます。子どもと花が出てきただけだったけど…。

Majestic Busに行く際には、トラッドなフォークとかカントリーロックのBGMを用意して出かけたいです。ビートルズの『サージェント・ペパー』よりも、それに影響を与えたビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』の方が合いそうな気がします。

Via:
majesticbus.co.uk
uniqhotels.com
designyoutrust.com
tinyhousetown.net