水に浮かぶユニット式の家。Dubldomのハウスボート
心がやや乱れているときに、水辺を歩くと妙に心落ち着く気がしませんか。
また、屋形船や川くだりの船からみる周りの景色は、水辺を歩きながら見る景色とほぼ同じのはずなのに、景色が輝きを増してみえることがあります。水の力をより間近に感じるからでしょうか。
それなら「水辺に住む」って、どんな暮らしになるのでしょうか。そんな暮らしを実現してくれるのが、ロシア・モスクワ近くでうまれたDubleDomの家かもしれません。
この家は、木のフレームを利用したプレハブ式の住まいです。ユニット式で、現場ですぐ設置できるため、休暇用の家や仮の住まいとしても、離れた場所に設置するのにも向いています。ロシアでは発売以来、大変人気なのだそう。
このシリーズの最新作は、DublDomハウスボートと呼ばれる水に浮かぶ客室です。その1軒目はモスクワから北へ3時間ほどドライブしたところにある Hotel Палубаのゲスト・スウィートとして、ボルガ川に浮かんでいます。このモデルDublDom26(26平方メートル/280平方フィート)は桟橋に係留されていますが、陸上の小屋として使う場合も、水上に浮かべて使う場合も、どちらもユニット式。驚かれるかもしれませんが、もっと大型にもできるのです。
DublDomハウスボートは、陸上でも水上でも同じデザインとフロアプランです。オープンなリビングの前面は、ガラス張りでポーチへと続きます。ベッドルームやバスルームはそれぞれ後方の角にあります。ベッドルームには天窓があるので、星空を見ながら眠りにつけますね。
また、このハウスボートはホテルとして使われているため、ソファベッドがリビングルームに置かれ、ゲストが増えた場合も対応できるようにしてあります。内装は木で仕上げ、心地よい客室に仕上がっています。一方、外装はメタルに覆われて、頑丈なつくりになっています。
他のDublDomシリーズ同様、水に浮かぶこのハウスボートも防音、断熱が施されています。電話もあるし、配管も完璧。家具も備え付けで用意されています。
シンプルですが、キッチンもあります。ときには簡単な食事をつくり、気の置けない仲間とこの心地よい空間と時間を共有することもできるんです。ゆっくりとコーヒーを入れて一人で静寂を楽しみながら飲むことも。きっとリラックスしたすばらしい時間でしょうね。
個人で使う場合は、棚をベットルームにおくのも素敵ですね。自分のお気に入りのアイテムをさりげなく、飾ることもできます。木の香りがさらに深い眠りを誘ってくれそうです。
晴れた日には、ポーチにあるチェアに座ってみましょう。コーヒーを飲みながら、水上の風を感じ、自然に包まれる。特別なことは何もありませんが、そんな生活は心穏やかで、何よりの贅沢。周りの景色は風景画となり、朝、昼、夜とその趣をかえるでしょう。水辺のハウスボートから見る景色は、どんなすばらしい絵画にも引けを取らず、私たちの心を豊かにしてくれそうですね。
もちろん、トイレとシャワー設備も完備されていますのでご安心を。ゆっくり過ごすには水周りがちゃんとしているのもポイントですよね。日常生活と大きくちがってしまっては落ち着けません。
DublDomシリーズは、陸上と水上どちらで使うかによって、ユーティリティのデザインを変更できます。このシリーズは、現在ヨーロッパやアメリカへの進出も検討中とか。日本に来てくれる日はいつでしょうか。日本のいろんな川にこのハウスボートがあり、気軽に川辺の暮らしを体験でき、おだやかな日常を楽しむ経験ができる。そんな日が待ち遠しいですね!
via:
DublDom Houseboat, a modular floating cabin | DublDom