マクドナルド・ブラジルの走るドライブスルー「Drive-Thruck」
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未来世紀でなくても、サッカー選手が走れば、ドライブスルーも走る。それがブラジル。
マクドナルド・ブラジルの自走式ドライブスルー「Drive-Thruck」(ドライブスルー+トラック)は、明るいラテンのノリのフードトラック・プロジェクトだ。
マクドナルド・ブラジルは、広告代理店DPZ&Tと協力して、ドライブスルーの再認知のためのキャンペーンを考えた。手軽で便利なドライブスルーという販売形態をアピールするために、街をドライブスルーが走ってやって来る、という逆転の発想によるキャンペーンを展開したのだ。
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「Drive-Thruck」は、2017年5月25日のブラジルの「Drive Day」にあわせて、3日間のキャンペーンをサンパウロの街中で展開。フードトラックといっても、実際にはフライドポテト、ソフトクリーム、ドリンクなどを窓から手渡しで無料提供して、ドライブスルーへの来店を呼びかけるというもの。実際のドライブスルーと同様のメニューを提供したわけではない。
McOfertaというバリューセットのプロモーションも兼ねており、ドライブスルーの実店舗でMcOfertaを購入した場合は、アイスクリームのMcFlurry(マックフルーリー)が2ドルで買えますよ、という告知を行った。そりゃフードトラックで、ビッグマックの注文を受けて路上駐車でサーブしてたら、大渋滞だものね。
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カーニバルの国ブラジルのお祭り好きな国民性を見事に突いたキャンペーンは、大成功。3日間でのドライブスルーの利用は21,000台増となり、総売上は18%アップ。プロモーションビデオの閲覧数は950万ビューを記録した。
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実はマクドナルドは2016年に、全長12メートルの巨大オリジナル・フードトラックを使用して、全米のスポーツイベントやフェスティバルにポップアップ・ショップを派遣するという計画を表明している。フードトラックという現代のトレンドに巨人マクドナルドが参入してきたわけだ。実際に音楽フェスやグラミー賞のアフターパーティーに出店して、その露出を確実に高めてきている。
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もっとも、地域密着型のフードトラック・コミュニティからの反発も少なくないのも事実。巨大ファーストフードチェーンと、エコフレンドリーでヘルシーなフードを手頃な値段で提供するフードトラックでは、そのポリシーがまったく違うというわけだ。
世界的ファーストフードチェーンか、ローカルのフードトラックか。あなたならどちらを選びます?
フードトレンドといえば、スウェーデンとフィンランドのマクドナルドでは、2017年の終わりからヴィーガン向けの新商品「McVegan」の提供をはじめている。
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「McVegan」は、パティにはビーフに代えて大豆ミートを使用。ヴィーガンマヨネーズ、トマト、レタス、ピクルス、タマネギ、ケチャップ、マスタードを食材に使用している。バンズに小麦粉が入っているのでグルテンフリーではないが、マクドナルドも欧州で増大しているヴィーガン消費者を無視できなくなったのだろうか。SNSの評判も目下上々のようで、一度食べてみたいものだ。
2020年の東京オリンピックには世界中から様々な人たちが訪れる。ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフードを求めるムスリムなど、日本人とは食生活が大きく異なる旅行者でも、安心して美味しい食事が楽しめるといいですね。
Via:
dpzt.com.br
ananda.co.th
veja.abril.com.br
clios.com
bizbash.com
rollingout.com
modalidadeseconsumo.wordpress.com