3坪の仕事部屋150万円〜。オーストラリアのアウトドア・スタジオ
自宅に庭があったら、一人きりになれる離れの仕事部屋がほしい。きっと、緑を眺めながら自由な発想がどんどん湧いてくるはず。そんなクリエイティブワークに携わる人が夢見る、バックヤードのアウトドア・スタジオ。オーストラリアのInoutsideが提供する組み立て式のプレファブ・ルームは、ローコスト&モダンデザインが魅力です。
オーストラリアでプレファブ式のアウトドア・ワンルームを製造・提供するInoutside。スタイルに応じて3つのベーシックデザインから選べ、スペースは最小3×3.3mの3坪(10㎡)から、最大7×6m・12.6坪(42㎡)までカスタマイズ可能。
エクステリアにはFSC認証のベイスギとカラーボンド・スチール、フローリングにはパーティクルボードを使用。仕上げのカラーリングも選択できます。
InoutsideのWEBサイトでは、Microsoft Azureを使ったオンライン3Dツールで、リアルタイムにデザインやカスタマイズを試すことができ、価格もインタラクティブに表示される仕組みを提供しています。
Coobaと呼ばれるプランは、角のエントランス部分にL字に配置されたウィンドウから外光をたっぷりと採光。デスクスペースには横長のひさし窓を設けて、シェルターの中で作業に集中できるような設計となっています。密閉性も高いので、音楽編集や映像編集スタジオなどのクリエイティブワークに最適でしょう。
Inoutsideのプレファブ・ルームは、注文後10〜12週間でフラットパックで届けられます。自力で組み立てて設置できる場合は、キットだけを購入して予算を節約することも可能。組み立ては簡単で数日間で設置完了できます。設置と外装までを依頼して内装だけを自分で行うコース、内装までを含めた完全設置コースも用意されています。解体と移動が容易なので、リロケーション可能というのも大きなメリットです。
Coobaプランで最小3坪のキットを購入した場合は約150万円、完全設置の場合の値段は約210万円となります。最大の12.6坪(42㎡)の部屋を完全設置で依頼した場合は、約440万円の費用がかかります。
Inoutsideのワンルームは、プレファブデザインと比較的安価な建築資材でローコストを実現しているわけですが、キッチンやバスルームなどの水回りの設備はないので、ゲストルームや宿泊用として使うのは難しそうです。あくまでリビングスペースの延長として、独立した仕事部屋やゲームルームなどの用途がお薦めでしょう。
工場生産のプレファブ建築をうまく活用すれば、ローコストでタイニーハウスが実現できる可能性がありそうですね。