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西カナダの冬山の気候はとても厳しい。通常のキャビンや屋根の形状では、豪雪時の積雪には耐えられませんでした。アシンメトリーで高く鋭角的にそびえる「Cobby」の印象的なルーフシェイプが、これを解決しました。極寒の時期でも、グランピングに快適な宿泊を提供できるようにデザインされ、ミニマルなインテリアながらも、信頼性に重点をおいて開発された全天候型キャビンです。
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2016年に設立されたリトル・キャビン・カンパニーは、西カナダのブリティッシュ・コロンビア州ファーニーに拠点を置くスタートアップ。ラグジュアリーなキャンプ体験ができるグランピングの成長マーケットをおもなターゲットにしています。Cobbyはあらゆるシーズンや気候において、快適な居住ができるように設計された同社のフラッグシップ・モデルのキャビンです。
Cobby(ニューファンドランド島の言語で “小さな家” という意味)の特徴は、非常に優れた断熱性と耐積雪性に加え、基礎となる土台を必要とせず数時間で設置できる手軽さにあります。また、ベースデザインをもとに、個人の要求にしたがって柔軟にカスタマイズできる点も大きな魅力。アウトドアのデッキやバスルームなどを用途に応じて追加することができて、オフィススペースやゲストハウス、ヨガスタジオなどに幅広く活用可能です。
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エクステリアでまず目を引くのは、アンバランスな非対称ルーフライン。片側がAフレーム構造のようにシャープに切り落とされた高い屋根は、内部のタイニースペースに対して余裕を感じさせる効果があります。雪が過剰に積もらないような構造設計と、リビングスペースを確保するための絶妙なバランスから生み出されたデザインです。
ファサードに注目してみましょう。エントランスの長方形のガラスドアのまわりに、2つの三角形の窓が目一杯に配置されて十分な採光に配慮しています。バウハウスの平面構成アートのような、ミニマルで印象深いファサードとなっています。フロントにはひさしで覆われた小さなデッキエリアがあり、外部電源ソケットが備えられています。
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Cobbyの外寸は3.7メートル x 3.4メートルで、床面積を104平方フィート(9.7平方メートル)におさめて、カナダの建築許可必要基準の107平方フィート(10平方メートル)未満になるように設定されています。つまり購入すれば、建築許可申請なしに即設置ができるということ。また、品質、耐久性、機能性のすべての面で、州とカナダ建築基準の両方の要件を満たした建築になっているので、品質面でも安心。
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オプションのアウトドアデッキでスペースを拡張させると、キャビンのルーフの影が外に伸びているかのようなデザインになります。なかなか心憎い演出です。
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省電力LEDがパッケージに含まれており、壁の中の完全配線により、すぐに電力網に接続でき、オプションのソーラー発電システムを追加すればオフグリット化も可能。リサイクルファイバーを充填させて断熱処理を徹底して行っているので、冬季でも最小限の暖房熱ですむ構造になっています。
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キャビンの建設資材は、外壁のサイディングに使われている持続可能なスギ材や、インテリアの光沢ラミネートされたバーチ材を含め、すべて地元カナダ産のものが使用されています。
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全天候型のデザインは、マイナス30℃の氷点下で数週間に渡ってテストされ、雨・雪・ヒョウや厳しい夏の暑さなど、西カナダの山で経験するあらゆる気候条件に耐えられるかを厳しくチェックされています。
Cobbyは完全に組み立てられた状態で配送され、基礎を必要としないので2〜4時間ほどで設置が完了します。
![](https://i1.wp.com/thelittlecabincompany.com/wp-content/uploads/2015/02/LIttle-Cabin-Delivery.jpg?resize=979%2C734)
Cobbyの価格は、約2万5,000カナダドル〜(約213万円, 1CAD=85円)。安全性、保温性、エネルギー効率に優れた全天候型タイニーハウスは、メンテナンス費用や燃料費を考えるとお買い得かも。将来、カナダや北米のグランピング施設に設置されているシーンを目にする機会があるかもしれません。
Via:
thelittlecabincompany.com
inhabitat.com
treehugger.com
(提供:#casa)
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バウハウスの平面構成アートのような、ミニマルで印象深いファサードとなっています