まるでおとぎ話のよう。ワシントンの森に佇む「Jacob Witzling’s CABINLAND 」

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ここはアメリカ合衆国、首都ワシントンから自転車で行ける距離にある森の中。「CABINLAND(キャビンランド)」と名付けられたこの土地のこの小さなキャビン群は、まさにどれも手作りのオンリーワンもの。それぞれがそれぞれの魅力を持っている。

このキャビンのビルダーはJacob Witzling(ジェイコブ・ウィッツリング)、別記事の「レトロなピックアップを自分好みに – The Truck Cabin」で、非常にユニークで独特なデザインをしているモバイルハウスを作った彼と同一人物だ。
彼が全て設計、建築したが、どれもクライアントの依頼というよりは、自分や友人、自分の家族、そして子供達を喜ばせるためのものだ。

彼は昔から映画や本などのファンタジー作品が好きで、そこからインスピレーションを得たそうだ。

順を追ってそれぞれのキャビンを紹介していこう。

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この1つ目はJacobが初めて作ったキャビンで、100%拾ってきた素材で作られており、建設にネジや釘なども使われていない。
下の階が9平方メートルほどでロフトが6.5平方メートルほど、屋根裏部屋もあり約6.7メートルの高さになる。

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2つ目のキャビンは、朽ち果てた倉庫をリノベーションしたもの。18.5平方メートルほどの面積に約8.3平方メートルのロフトがあり、曲がった煙突のある屋根に生えた苔が、森の雰囲気とマッチしている。

 

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屋根裏部屋は屋根の形がそのまま見られる寝室で、ダブルサイズのベットがすっぽりはまるスペース。まるで秘密基地にいるかのような楽しさを味わうことができる。

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3つ目は、12.5平方メートルほどの八角形の土台を採用したキャビン。

屋根裏部屋の三角形の窓は各方向にあり、その屋根をあたかもヴィンテージハウスのように大量の苔が覆っている。このようなデコレーションが、ファンタジー感を演出することに一役買っているのだ。

外見だけでなく、室内でもファンタジーな世界を味わうことができる。

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朝目覚めたときに、美しい緑の光で部屋一面が包み込まれる。

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一階の居間では、縦長の窓からの日差しとストーブの暖かさで、まったりとした時間を過ごすことができる。この小屋は単にファンタジーチックなだけではなく、実際にここで過ごす時間は、現実から離れ心地いいものとなる。

 

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4つ目は、うろこ状の屋根が特徴的なキャビン。7.4平方メートルほどの不規則な五角形の土台をベースに、100パーセント再利用の素材を使用して建築。

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5つ目のキャビンは、18.5平方メートル+2.3メートルのアルコーブがあり、今までのものと比べてシンプルではあるが、ファンタジックな小屋だ。

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アンティックな暖炉が、自然素材使用の部屋の雰囲気にマッチしている。薪の燃える炎を眺めながら楽しむ一杯のコーヒーは、この上ない贅沢で至福のひとときとなる。

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キャビンは計画的に凸凹があるように設計され、飛び出したところにキッチン、反対側に暖炉を配置し、コーナーに棚を取り付け、天井も高くして狭さを感じさせない。まさにミニマリストな生活には最適なデザインだ。

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土台の床に、あらかじめ作ったパネルの壁をはめ込む建築方法は、一人でスモールハウス作りをするには最適だ。

スモールハウスと言っても、今回のケースのように、天井を高くしたり、窓を多く取り付けることによって、狭さを感じさせない快適な空間を生み出すことができる。

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筆者が「ヘンゼルとグレーテル」や「赤ずきんちゃん」「白雪姫」など、幼い頃に憧れた森の中の暮らしに思いを馳せながら、おとぎ話の世界を実現していく姿にロマンを感じる。
コツコツと、夢を叶えている人間が現実にいるということを知ると、大人になっても夢を見つけてチャレンジしたいものだ。

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