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タイニーハウスのデザインを、ペットの住まいに応用したらどうなるでしょう?人の快適さと、小さな毛むくじゃらの家族の感じる心地よさは同じでしょうか?サステナブルなペットの住居という「ドギー・ドリームハウス」。ソーラーパワーやハイテクを使った、くつろぎの犬の住まいということです。
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“サステナブル”が世界のキーワードとしてあふれる時代、建築家たちはペットの住まいにも持続可能性を持ち込みたいようです。カリフォルニアの建築会社スタジオ・シッケタンツ (Studio Schicketanz)は、爽やかなグリーンルーフとスロープを持つ「ドギー・ドリームハウス」をデザインしました。この木造の犬の住居は、動物虐待防止協会の基金を募るチャリティーオークションのために製作されたもの。
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夢の犬小屋のデザインは、「住みやすさに重点を置いた、ランドスケープ・建築・インテリアデザインの創造」というスタジオのポリシーを反映したものとのこと。アメリカ西海岸でラグジュアリーな住宅を手がけるシッケタンツが、人ではなくペット目線の建築デザインにトライアルしたプロジェクトというわけです。
緑のカーペットが側面のスロープから緩やかに傾斜したルーフトップまで続いています。愛犬がここを駆け上がって、屋根の上で日向ぼっこしたり、喉が乾いたら蛇口から水を飲んだりできます。水栓はモーションセンサーで犬の動きを感知して自動で給水、流れ落ちた水はスロープを伝わって草の灌漑に利用されます。愛犬が水を飲むことで自立的に緑を維持できる仕組みです。
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室内にはソーラーパワーを利用したファンを設置。エクステリアの緑と気化熱が気温の上昇を防ぎ、リビングスペースに新鮮な空気を供給します。
フロントウォールが大きく開くことで、内部の清掃が簡単に行えます。柔らかいゴム張りのフローリングと、フロアにビルトインされた排水口で水洗いもラクラク。
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スロープの中には、リードやおもちゃ、おやつの収納用引き出しが格納されています。人のタイニーハウスと同様の工夫ですね。
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家の中の犬は、両側にある2つの小さな窓から訪問者を見張ることができます。
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「ドギー・ドリームハウス」は2018年9月に、カリフォルニア州の愛犬家と芸術家の街・カーメルのペットコテージ・チャリティーオークションに懸けられました。収益はすべてモントレー郡の動物虐待防止協会に寄付されています。動物虐待防止協会のサイトでは、同郡の基金協力者は引き続きペットコテージを購入可能です。完全カスタムハウスのお値段は、なんと1万ドル。ビルディングプランだけなら500ドルで済みます。
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ペットの住まいやリビングスペースのデザインは、有名建築家の手がけたものでも、あまり心に響くものが見当たりません。むしろ、人間中心のエゴを感じさせる作品になっているものが多い気がします。「ドギー・ドリームハウス」も、ソーラー発電やグリーンルーフから、見た目はサステナブルな印象ですが、持続可能性の掘り下げ方がちょっと浅い感じ。ペットが本当に夢見る環境にやさしい住まいのデザインは、意外と困難な挑戦ではないでしょうか。
Via:
designboom.com
newatlas.com
carmelcaninecottages.com
spcamc.org
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愛犬が水を飲むことで自立的に緑を維持できる仕組みです