小さな暮らしで考える、住む場所と働く場所
これまで6回に渡り、「小さな住まい」の可能性について連載してきたこのコラム。
今回、無印良品のメールマガジンとウェブサイトをご覧になっているみなさんを対象に「小さな住まい」に関するアンケートを実施しました(アンケート回答数 12,530人)。それによって、いまみなさんがどんな住まいに住み、どんな思いで暮らしているのか、小さな住まいに期待していることを含め、これからのあるべき住まいかたの輪郭が少しずつ見えてきました。
アンケートの集計結果のなかで際立っていたのは、収入や職場など、仕事や働きかたについてでした。とくに、通勤についての課題も感じ取れました。
私たちは、どこに住みたいかという問い以前に「仕事の環境」つまり職場との距離や得られる収入などの問題が先立ちます。理想的な住まいと暮らしについて、いくら自由に想像できたとしても、会社勤めをしている以上、想像を現実に移し替えるときにフィルターが設けられているようです。
今回のコラムでは、みなさんがライフステージごとに経験する「住む場所」選びについて、小さな住まいの可能性と絡めて考えてみたいと思います。