アメリカ・ロッキー山脈を背に立つタイニーハウス「Rocky Mountain Tiny Houses」

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アメリカ・コロラド州にあるロッキー山脈の美しい風景を背にして、個性的な佇まいのトレイラー型のスモールハウスが建っている。
このスモールハウスのオーナーは、 デザイナー・建築家としてすでに活躍しているGreg (グレッグ)と Stephanie Parham (ステファニー・パーハム)。
今までにも様々なスモールハウスやモバイルハウスを作ってきた彼らだが、今回は自分たちのためにタイニーハウスを制作したという。

アンティークな雰囲気の木の外壁、そして、波のようなカーブのある水色の屋根のスモールハウスは、不思議と周りの大自然の景色となじんでいる。
入り口にもなってる白い小さなデッキと、太陽光の発電パネルのついた小さな屋根は折りたたみ式に。移動中は折りたたみ、天気のいい日や景色のいいところではデッキを出して、外の風を感じながらコーヒーブレイクを楽しむのに最適だ。

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後ろは、横から見たアンティーク調の外壁とは異なり、水色のパステルカラーのグラデーションで塗られた木を、うろこのように無数に貼り付けた。その壁の中心には船のような大きな丸窓などが取り付けられている。

素材を調達したサンフランシスコの海をイメージしたのだろうか。はたまた、コロラド州の広々とした青い空をイメージしたのだろうか。夜には丸窓から漏れる明かりが、満月のように見えるかも。

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木目調の室内はキッチン、冷蔵庫、バスルーム、寝室、リビング、暖炉まで完備して、何不自由なく快適な暮らしができそうだ。

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このスモールハウスの素材の多くは、Craigslistというサンフランシスコ発のクラシファイドコミュニティサイトから調達し、丸窓などはeBayで購入。床のフローリングは現地で作られた梁を使用し、ロフト用の梁は打ち壊された家の廃材を利用している。スモールハウス本体だけではなく、家の中の小物や装備も、ほとんどがアンティークショップから購入してきたものだ。

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限られたスペースながらも、使い勝手の良さそうなキッチン。木製のキッチン天板にすっぽり収まった白い陶器のシンクは、コンパクトにみえるが深さがあるので、狭いスペースでの洗い物にはとても便利。

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キッチン天板の下には、たてや横にスライドする板が収まっている。調理時の補助台として、横に伸ばしたり、シンクと90度に回して引き出すことも可能。食事の時はダイニングテーブルに変身。また、パソコン用の机として多目的に利用でき、狭い空間にとても機能的なアイデアである。

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バスルームの内装も二人のこだわりを感じるデザインだ。ペニー銅貨がタイルとして貼られた床や、真ちゅうの蛇口や洗面ボウルなどアンティークな素材で、独特の雰囲気を放っている。白い壁に下壁を深い青色にすることで、清潔感のある洗面スペースとなった。

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このモバイルハウスには2つのロフトがあり、奥に見えるロフトは寝室で、手前のロフトは物置用となっている。寝室のロフトは、チェーンで上げ下げ出来る仕組みになっており、日中は、宙に浮いた状態で下のリビングのソファの真上にある。ハシゴのスペースを省くことで、狭い空間を少しでも広くする工夫といえよう。

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寝室のロフトが上に上がったときに、真下にあるリビングのソファから見上げると、南西地方特有のパターンを板で貼ったデザイン性のある天井になっている。

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もちろん、モバイルハウスなので、このようにトレイラーでどこまでも引っ張っていくことが可能だ。

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決められた予算や納期に左右されず、自分好みに自由に作ることができたため、個性的でアメリカ感溢れる夢のスモールハウスになった。

既製の洗練された、完成度の高いスモールハウスにも憧れるが、今回のように、DIYで自分好みにカスタマイズしながら作り上げていくと、その制作プロセスそのものも楽しく、世界に一つだけのスモールハウスに、より愛着が湧くことだろう。

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