砂漠のアートな観光地でノマド宿泊。テキサス州マーファの「El Cosmico」
空港から車で3時間かかるテキサス州の砂漠の高地マーファ。不便なアクセスでも、旅行者がたえないアートな観光地として知られています。エル・コスミコ（El Cosmico）は、トレーラーやサファリテント、ティピーやユルトでノマド宿泊が体験できるマーファの人気のキャンプサイトです。
マーファは、標高1400mの砂漠の真ん中にある人口2000人の街。ミニマル・アートの巨匠 ドナルド・ジャッドが1977年に移住して以降、現代アートのメッカの一つとして毎年多くの観光客を惹きつけています。メキシコとの国境まで近く、テックスメックスのカルチャーと砂漠のランドスケープに囲まれたアート作品は、まさにこの土地ならではのユニークな魅力を放っています。
エル・コスミコ（英語でThe Cosmicという意味）のディレクターは、本当のリラクゼーションとはシンプルなもので、「美しいロケーションと喧騒のなさ、そして1つか2つのハンモックがあればいい」と語ります。
エル・コスミコは、21エーカー（約8.5万平方メートル）という広大な敷地の中に、改装されたヴィンテージトレーラー、サファリテント、スー族のティピー、モンゴルのユルト、テントキャンプ場などを備えています。2009年のオープン以後、施設は徐々に拡充されて進化しています。
宿泊施設には、ハンモック場、屋外キッチンとダイニングエリア、コミュニティラウンジやセレクトショップ、屋外ステージなど、いくつもの共同スペースがあります。薪焚きのホットタブや自転車も貸出可能です。
3〜4mの小型キャンパーから13mの大型トレーラーまで、アメリカのロードライフカルチャーからインスパイアされたモバイルホームの種類とデザインも多彩です。それぞれに広いウッドデッキが備えられ、屋外シャワーや障害者対応施設も用意されています。
ヴィンテージトレーラーの内装は、バーチ材にヨット用のニスが塗られ、ピカピカの船舶のキャビンのようなゴージャスな輝きをもたらしています。
モンゴルのユルトの中は、ちょっとした王族気分になれるインテリア。
ティピーの中では火も焚けます。
こちらは、マイクロホームのスタートアップ Kasitaのユニットを使用した最新のグランピング施設「Cosmic Kasita」。陽気なエクステリアが目を引きます。
天井高3m・床面積30平方メートルのスペースの中には、引き出し式クイーンベッド、室内バスルームとヒーター、冷蔵庫付きキッチンを装備しています。
エル・コスミコでは、毎年恒例のトランスペコス音楽祭の開催のほか、ワークショップやヨガのセッションなど様々なイベントが企画されています。リピーターの常連が多いことから、満足度の高いノマド宿泊が期待できそう。
マーファの街のアート探訪を終えたら、エル・コスミコのハンモックでリラックスというのはいいですね。マーファの星空の美しさは格別らしいので、苦労してでも訪れてみたい場所だと感じました。
