銀色に輝くエアストリームを改造「Renovated 1965 Airstream Overlander Land Yacht 」

via: https://www.dwell.com/

スモールハウスはその名の通り「小さな家」、モバイルハウスは「動かすことのできる家」という意味になる。
「住む場所にとらわれない」で、自由に好きなところに動き回れる点では、モバイルハウスを選択する人が多い。
そんなモバイルハウスの原型とも言えるのがキャンプカーだ。中でも特徴的なキャンプカーの一つといえるのがAirstream(エアストリーム)社のキャンピングトレーラー。

via: https://www.dwell.com/

BORIEN Studio ( ボリエン・スタジオ) というデザイン会社が、1965年製作の Airstream Overlandert ( エアストリーム・オーバーランダー)  のLand Yacht (ランド・ヨット)を13ヶ月かけてリノベ。
過去から未来へとタイムスリップしたかのような夢のようなマシンができあがった。

via: https://www.dwell.com/

Airstreamが始まったのは1931年のアメリカ、ロサンゼルス。
ワーリー・バイアムという青年が、西部開拓時代の幌馬車(ほろばしゃ)を改造して作ったキャンピングトレイラーが最初のAirstreamだった。

流線型のフォルムとアルミといえば、まるで飛行機の設計のように聞こえるが、それをキャンピングカーに採用した。
そう考えて名前を見てみるとAirstream、つまり「気流」となるため、確かに飛行機を意識していたことがうかがえる。

via: https://www.dwell.com/

もともとのアルミのピカピカボディーもさらに磨き上げて、まるで鏡のようになっている。
1965年製なのに、ピカピカのアルミの流線型のデザインが近未来の乗り物のようにも見えてしまう。

「完成されたマスターピースに安易に手を加えるべきではない」の言葉から、リノベと言っても外観には手をつけず、見た目は1965年のAirstreamそのもので、大きく変わったのは内装の方だ。

via: https://www.dwell.com/

メタリックで近未来的な外観とは異なり、室内は、白い壁と木材を使用してナチュラルテイストで優しい雰囲気になっている。
ソファにキッチン、テーブル、クローゼット、トイレやシャワーまで生活に必要なものは全て揃っている。

via: https://www.dwell.com/

天井を銀ピカのAirstreamの特徴をそのまま残すことで、光が反射して明るく、広がり感じる室内に。

コンパクトながら、機能的で収納もたっぷりなキッチンでは快適に調理ができそうだ。

via: https://www.dwell.com/

入り口近くにはU字型のビルトインソファがあり、ここは家族みんなで食事ができるダイニングスペースになっている。
ソファの土台には、元々のAirstreamについていた備え付けのマガジンラックを再利用。

via: https://www.dwell.com/

Airsreamは決して小さなキャンプカーというわけではないが、それでもスペースは限られている。そこで、ソファーやテーブル、ラックなど様々なものが折りたためる設計になっていて、少しでもスペースを広く使えるようなアイデアが随所にみられる。日頃はソファーとして使用していても、来客時にはサッと広げて、大人2人は横になれるベッドに。

via: https://www.dwell.com/

さらに、ダイニングスペースのソファーも、丸テーブルを外し、マットを置くと大きなダブルベットに早変わり。反対側にあるベッドスペースと合わせると、多人数の宿泊も可能になる。

via: https://www.dwell.com/

トイレはコンポジット式を採用するため、大きなタンクを積む必要もなくなった。
このモバイルハウスの長い屋根には、太陽光パネルが取り付けられているため電力は自給自足。室内の照明や家電、さらには目には見えないが、内部に組み込まれたエアコンシステムやBoseのサウンドシステムも、太陽光の電力で賄えるオフグリッドなキャンピングトレーラーといえる。

via: https://www.dwell.com/

小型のモバイルハウスが流行している一方で、このようなレトロなシグネチャーな感じのキャンピングトレーラーで、少しアップデートした暮らしも一つの選択肢と言えるだろう。

via:

https://www.dwell.com/