スモールハウスを誰でも簡単に「EscapeSpace」
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今回のタイニーハウスは、以前にもモバイルハウスのVISTAなどで紹介したことのある、アメリカ全土でタイニーハウスやモバイルハウスを専門に作る会社として有名なESCAPE ( エスケープ ) という会社の最新作だ。名前はEscapeSpace ( エスケープスペース ) 、オーダーに応じて納品可能なスモールハウスだ。
シンプルな外観の外壁は、黒に塗ったシダの材木と木目を活かした木材とのコントラストがモダンな雰囲気を醸し出している。屋根は重たいエチレンプロピレンゴムを使い、縁には壁と同色の黒のアルミニウムを使用している。
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壁の上部には、通風と採光を兼ねた小窓が取り付けられているため、風通しがよく、光も十分に取り込むことができる。おかげで、昼間は自然光だけでも十分に明るく、暖かに暮らすことができる。
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このESCAPEはどこまで製作してもらうかということも、相談により決めることができるシステムになっている。外壁のみ注文することもでき、その場合は写真のような状態のものが手元に運ばれてくる。
ここから内装を自分で全て設計できるので、自由にカスタマイズするという楽しみ方もできる。内装を頼む場合も電気、水道、インテリアはもちろん、ソーラー発電にしてオフグリッドハウスの仕様にすることも可能だ。
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ESCAPEでは幾つかのバージョンがあり、「The Studio」というバージョンは一番シンプルな形で、仕事、遊び、ヨガなど、文字通り「スタジオ」として使うのに最適なものだ。
「The Glass Studio」というバージョンでは、壁に大窓を取り付けて室内と外景につながりを持たせ、明るくて開放的なタイニーハウスになっている。窓枠はメイプルの木枠と床と同じ素材を使い統一感を出している。
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「The base Studio」は、プライバシーを重要視するデザインになっている。横開きの大きなガラス戸の先には一面の壁がある。しかし、扉を開くと、そこには板張りの大きな空間があり、どこか日本的な縁側のような印象もある。この、「MA」というデザインタイプは、日本の「間」からインスパイアを受けて作られた。
しかし、室内を完全に外から遮断してしまわないように、横長の窓を後方壁の上方に取り付けて、通気と採光を得られるようにしている。
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主に生活ができる一つのスモールハウスとして作られたのが「The Classic」だ。
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コンパクトな室内に、ビルトイン式のベッドにTV、冷蔵庫や空調までついたデザインだ。引き出し式の収納家具や、天井との間のスペースにも十分な収納が可能だ。
折りたたみ式のテーブルもあり、狭いスペースを有効活用する工夫がしっかりとなされている。
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モダンで、軽量、運送も簡単にできるスモールハウスは、通常は建築が難しいような僻地でも設置することができるという利点があるので、使用法としていくつもアイデアが浮かぶ。
使わなくなったものを一時的に入れておく倉庫や、趣味の作業部屋にしてもいいだろう。
もちろんベッドもあるため、ここで短期的に寝泊まり可能。友達を呼んでここで飲み会、お泊まり会、ゲーム会など、家族に迷惑をかけずに楽しめる。日本でもまた再熱しているヨガ専用ルームにするのもいいだろう。
他にも標高高い山小屋としても活躍しそうだ。自然災害の多い日本では、仮設住宅としても活用できるのでは?
このようにアイデア次第で、可能性は無限大。
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価格帯も12,000米ドルで、およそ1ドル100円だと仮定すると日本円で120万ほどで、コスト面でもとても魅力的だ。
このようないろいろなカスタマイズ可能なスモールハウスの製品があれば、ミニマリズムの文化もより広まっていくのではないだろうか。
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