旅と仕事を楽しむために、世界で安全においしくメシを食べる方法

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今回は、旅先での食事について。
旨いメシが食えるかどうかで旅の楽しさって変わってきます。旨いメシは仕事のモチベーションにも関わってきますし、健康にもダイレクトに関わります、体を壊しては仕事もできません。

旅先で仕事をしながら旨いメシを食うには、また体調を壊さない為にはどうすれば良いのでしょうか。
今日は、自らの身を実験台に会得した、いくつかの方法を皆さんにお伝えします。
※今回、美味しいレストランの見つけ方とか、旅先で旨かった料理の話は出てきません。
どちらかというと、「世界の多種多様な食ベ物にどう適応するか。」のお話だと思ってくださると嬉しいです。

【安全においしくメシを食べる5つの方法。】
・己の中の野生を磨く
・なんでも食べてみる
・辛すぎるものは避ける
・訪れた国の衛生状態を知る
・それでも食あたりしてしまったら・・・
 

己の中の野生を磨く


口に入れた時、これは食えるか食えないかって、匂いや食感で分かるものです。
口に入れて、噛んでみて、ヤバそうだと感じたら口から出す。アナログな方法ですが、これが一番頼りになります。言うなれば野生のカンが重要です。
日本の食事は、安全・安心がモットー、衛生状態も高水準で、食い物を食べて食あたりになる事はほとんどありません。一方、他国では食べ物は常に疑ってかかった方が安心です、不潔までとは言いませんが、お腹が痛くなる機会は日本より多くなります。
ということで、日本国内ではあまり磨かれる事のない野生のカンは、旅の最中メキメキ磨かれるでしょう。特に一度腹を下してからは、もうメッキメキと。
味にせよ、食材にせよ、未知の領域が多い海外での食事、食えるか食えないかのアンテナを磨くのは、自分の身を守ると共に、新たな味を知るチャンスを増やすことにも繋がります。

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なんでも食べてみる


皆さん、パクチーって知っていますか?セロリの味を濃くしたような強烈な味の香草です。
僕、東南アジアで良く見かけるあれが苦手だったんですが、何度かチャレンジしていたら今では大好物のひとつになりました。
ブルーチーズに納豆、〆サバ、ホルモンなど、クセのある味って慣れると美味しく感じるものです。
旅先でも「うわっ!なんだこれ。」という味に出会う事もありますが、それはそれ、これはこれ、うまいうまいと食べてる現地の人もいるんですから、慣れの問題と思って食べてしまいましょう。
時おり、どうしても無理な物も出てきますが、不味い物を知っておくと、比較して美味しくなる物も出てくるはずです。
とにかく、現地の味に早く慣れてしまう事が重要です。
 

辛すぎるものは避ける


あまりに辛い物は腹を壊す原因になります。
僕が北京で食べた麻婆豆腐は唐辛子がまるまる10本以上入ったツワモノで、辛いっていうか痛い!舌がいたい!!で、そいつを食べた日は最高にホットでエキサイトな夜になりました。寝てる最中に胃袋が熱くなり、背中から変な脂汗が出て、腹の痛さで眠れないのです。ベッドの上で悶絶です。
最高にホットな夜を乗り越えた翌朝もヤバかったです、理由はお察しください。
料理に香辛料をたっぷり使う国は世界中に点在しています。
刺激的な物が苦手な方は避けるのがベターです、それでも食べたい場合は経験を積んで、自分の限界を知りましょう。これ以上食べたらヤバい、というボーダーラインが見えてくるはずです。

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訪れた国の衛生状態を知る


インドを訪れた日本人は必ず腹を壊すと言われています。バックパッカーの間ではこれを「インドの洗礼」と呼ぶとか呼ばないとか。「インドの洗礼」はバックパッカー界隈では武勇伝の一つとしてスタンダードなエピソードとなっています。
僕の例に漏れず、インド滞在1週間目に食あたりになり、上はマーライオンのごとく、下はナイアガラのように体から水分を放出していたんですが(汚い話ですいません・・・。)
実際、インドの衛生状態は悪く、清潔な環境で生まれ育った日本人にはそりゃきついだろうなーと思っていたのですが、現地のインド人と会話した時に考えが変わりました。
「なめんなよ、俺らも腹壊してんだぜ。めっちゃ壊してんぜ、コラ。」
表現は多少盛ってますが、あー、そりゃそうだ。と妙に腑に落ちたのを覚えています。
現地の人が腹壊してるんなら、そりゃ日本人も壊します。
レストランに入ったら、現地の人が何を食べているか、何を食べないかをよく観察しておきましょう。ガイドブックやインターネットで事前に調べておくのも手の一つです。

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それでも食あたりしてしまったら・・・


まずは半日〜1日は出るに任せましょう。下痢や嘔吐は体から悪い物を出す働きですから、それを止めてはいけません。
次に水分の確保、脱水症状にならない為に経口補水塩を入れたミネラルウォーターを飲みます。経口補水塩とは粉末ポカリスウェットのようなもので、塩と砂糖の混合物。世界どこでも都市部の薬局に行けばだいたい売っています。
脱水症状を防ぐのに水分と共に重要なのが、塩などに含まれるミネラル。これが足りなくなると体が正常に働かなくなりますので、経口補水塩を水に混ぜて体に取り入れないといけません。
経口補水塩が売っていない場合は、小さじ半分の塩、小さじ1杯の砂糖、レモンなどが有ればそれを搾ってミネラルウォーターに混ぜそれを飲みます。
次に薬、日本から持ってきた下痢止め、胃腸薬などはあまり効かない場合が多いので、現地の薬局に行くのが一番です。僕もインドで食あたりになった時、現地のどぎつい色した薬を飲んだらピタリと下痢が止まりました。一方で副作用も強めなので、症状が和らいだら使用を控えた方が良いようです。
食事は消化の良さそうな果物などを食べるのがおすすめです、徐々に体力を取り戻していって下さい。

以上、旅行中の食事と健康についてお話ししました。
旅行を楽しむ為にも、仕事をこなす為にも、健康管理はしっかりと行ってくださいね〜。
それではまたまた。