雪に浮かぶスウェーデンのホテル「Arctic Bath」
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ここは北欧、スカンジナビア半島のLapland(ラプランド)地域。
Lule River(ルール川)に浮かぶこの宿泊施設の名前はArctic Bath(アークティック・バス)
ここはラグジュアリーなスパリゾートだ。
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現地の建築家であるAnnKathrin Lundqvist(アンカスリン・ルンドクビスト)が建設した。
上から見るとまるで鳥の巣のようなデザイン。
斬新かつスタイリッシュだ。
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その上に雪化粧された姿も味わい深い。
この鳥の巣のような見た目は外の壁や天井にログ材をランダムに貼り付けることで実現している。
では早速メインの円形のスパとなる施設内をみてみよう。
日本で「スパ」というと温泉を思い浮かべるが、ここスカンジナビアのスウェーデンではサウナと水風呂のことを指す。
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なめらかな木材を使用し、椅子も木製の薄板で作られ、高級感が漂う。
赤外線で室内を暖める、石を詰めたフェンス状の暖炉の近くに壇上に作られた椅子が設置されている。
ここに腰掛けながら、まわりの人とコミュニケーションをとるもよし、ひたすら汗を流すのもなものだ。
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円形の形をしているスパ施設の中心は、パティオ、つまり中庭となっている。
さらに その中心はスウェーデンならではの天然の水(氷)風呂となっている。
この風呂の温度は年間を通して3-4度に設定されている。
日本の水風呂の温度が大体17-18度ほどであることを考えると、私たちの想像を絶する冷たさであることがわかる。
もし、実際に行かれる方は、ご自身の体調や健康状態に十分気をつけてご入浴いただきたいが、これがスウェーデンでは日常茶飯事なのだ。
また、夏場や、日が出ている時間は日光浴を楽しむことができる。
反対に8-3月からの間、暗い冬の時期は運がよければオーロラを望むこともできる。
そしてスパを堪能した後は、そのままここに宿泊可能。
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こちらの宿泊可能なキャビンは全部で6棟。
凍った川の上に浮いているため、木製のデッキの上を歩いてアクセスする。
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カップルに最適なつくりで、なめらかな木の壁とオレンジの光が暖かな室内を演出する。
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窓から見えるスカンジナビアの自然はここでしか見ることができない。
川の水が凍っているか、流れているかは来る季節次第。
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こちらは川に浮いていないグラウンド側のキャビンで、こちらは大人数に対応、5人まで対応できる
屋根を斜めにすることで、雪が自然に落ちる仕組みになっている。
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床から天井まで、全面ガラス張りにすることで、息を呑むような絶景を楽しむことができる。
もちろん川が凍るほど寒いので、暖房対策は万全だ。
全施設内は床暖房がしっかりとつけられている。
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メインのスパ施設とは別に、各キャビンにはシャワーやバスタブも設置されているため、サウナだけでなく、本当にお風呂に入りたい人も安心だ。
シャンパンを飲みながらリラックスして入浴できる。
建築材は、木材、石材、織物など全て再生利用可能で、サステイナブルなものを使用しているため、環境にも優しい。
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夏場は凍結している川が溶けてこの施設も氷から解放され、川の水に浮くようになる。
もちろん木のデッキにアンカーがつけられているために流されてどこかに行ってしまう心配はない。
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野生のヘラジカの遠吠えを聞き、真夜中に上がる太陽の光の元、ハイキングをしながら野生動物の撮影をするのもよし。
スカンジナビアの原住民であるサーミ人の文化を学ぶカルチャークラスもあるので、インドア派のひとももちろん楽しめる。
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何か大きなアトラクションとともに、スモールハウスを組み合わせるという使い方は徐々に宿泊施設のスタンダードとなりつつある。
今回はスカンジナビアならではのサウナをうまく組み合わせた事例といえるだろう。
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