1年かけてDIYでレストア。ずんどうスクールバスのスローなバンライフ

© Kai Branss via: gestalten.com

若いドイツ人のカップルは、2017年に中古の米国製スクールバスを購入しました。2人は自分たちだけで1年(のうちの800時間以上)かけて、ずんどうスクールバスをDIYでレストア。翌年からヨーロッパを猫と一緒に巡るバンライフをスタートさせました。

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タトゥーアーティストのジュリー・トーベルと、彼女のパートナーであるディレクター&ビデオグラファーのカイ・ブランズが、バンライフとレストアについて教えてくれました。

2人は、ベルリンの自動車修理工場の前の路上で、偶然スクールバスを見つけたそうです。「一晩考えて買うことにしました。偶然というか、運命というか。このバスがわたしたちの人生をいい意味で劇的に変えてくれたので、運命と言えますね」とカイは言います。

バスの収納スペースの一部は再生木材で造られています。レストア作業で、大変だったことについてカイが語ります。
「バスの状態はかなり悪くて、ボディの一部には錆がたくさんついていました。すべてをきれいにリペアするのには、とても時間がかかり、はじめに予想していたよりもお金がかかりました。レストアには1年かかりましたが、こんなに時間がかかるとは思ってもいませんでした」

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「得られたものもあります。はじめてバスをレストアする人は、すべてが奇跡的な成功のように感動することでしょう。実際にヒンジがフィットして動作する様子には、ワクワクします。個人的な最大の成功は、電気工事の取り付けで、わたしが最も苦手としていたものでした。最終的には電気はすべて予定通りに作動し、今も問題なく動いています」

スクールバスのもともとバックドアがあった場所には、下部に収納スペースのあるプラットフォームを設置し、上部にはカップルのダブルベッドを配置しました。ガスコンロは、バスのサイドドアから吊るされた折りたたみ式のカウンターに置くことができます。

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旅のために車を改造しようとしている人に、カイがアドバイスを語ります。

「はじめに、いくつかの問題に直面するかもしれませんが、決して計画をあきらめないこと。きっとあなたは報われます。次に、おおざっぱにレストアをおこなって、数週間の旅に出ましょう。ここで、あなたの作業を確認しアイデアを再インプットして、再度レストアを続けることができます。

レストアを行っていく途中で、何のためにこんなに努力しているのかわからなくなってしまうかもしれないので、はじめに旅に出ることは重要です。最初に車で旅することは、バンライフに何が本質的に必要なのかという貴重な洞察を与えてくれます。ついつい事細かくいろんなことを計画するかもしれませんが、実際にはそんなに多くのものは必要じゃないかもしれません。