アメリカ、テキサスのコンテナハウス会社「CargoHome」
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アメリカに本拠を置き2017年に創業した、新進気鋭の「CargoHome(カーゴホーム)」という名の建築会社は船のコンテナからハンドメイドのタイニーハウスを作り出す。
メインの建設場所として選んでいるのはテキサス州のWaco(ワコ)だ。
制作するスモールハウスの大きさとしてはだいたい14.8-44.5平方メートルほどの大きさで施工期間はおよそ2ヶ月ほどで完成してしまう。
このCargoHomeの作り出すスモールハウス、ひいてはタイニーハウスの特徴としては屋根上のデッキと景色を楽しめるような窓の使い方にあるようだ。
もともとコンテナ自体それほど高価なものではない上に、中国製のコンテナを使うことで、コストをさらに下げることに成功している。
今回は、CargoHomeのラインナップのうち、そのうちのいくつかを見てみよう。
Anchor(アンカー)
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このスモールハウスはAnchor(アンカー)という。
大きさは14.8平方メートルほどと、小さい家だ。
CargoHomeらしく正面玄関の大きな扉と上のデッキが特徴的と言える。
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中を見ているとスモールハウスながら、キッチンは木材でしっかりとした作りであることがわかり、どれ一つとってみてもチープな印象はない。
The Crow’s Nest(ザ・クロウズ・ネスト)
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先ほどのモデルと外見やそのフォルムはかなり似ているが、キッチンやリビングスペースをなくして、大きなベッドが入る設計になっている。
主にゲストに宿泊してもらうことを目的としたコンテナハウスということができるだろう。
こちらも天井にデッキがあるが、こちらは裏手外の螺旋階段からアクセスできるようになっている。
The Mainsail(ザ・メインセイル)
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12メートルの長めのコンテナを使用したモデルで、ベッドルームとリビングなどしっかりと分けた、より平屋建てに近いモデルのコンテナハウスだ。
外壁は大半を木で張りながらも、上の部分に少し元のコンテナの鉄板を見せるようにして、デザイン性を高めている。
大きくしっかりとしたキッチンとダイニング用のテーブルやカウンタ、奥にソファーまで置くことができ、だいぶ広々とスペースを支えている。
個室の寝室にはクイーンサイズのベットが余裕を持って入るように設計されている。
The Helm(ザ・ヘルム)
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The HelmはCargoHomeが作る中でも最大のモデルだ。
コンテナハウスのメタリックなイメージを払拭して、全体を木の色、アースカラーを基調にオーガニックなイメージがある。
また、屋根の上のテラスの他にもう一つコンテナを載せた二階建てになっている点も大きな特徴と言えるだろう。
12メートルのコンテナの上に6メートルのコンテナを載せているので、ちょうど半分の長さがあまり、その部分をベランダとしている。
また一階部分の玄関周りのテラスも、日光浴など有効活用することができる。
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一回部分はオープンスペースのリビングとキッチンが広がっており、二階部分が寝室となっている。
設計者によれば、コンテナハウスは普通の家よりも作るのが難しいそうだ。
なぜなら家ならば、比率を自由に決められるが、コンテナハウスはすでにサイズが決まっていて、その上でどのようにその内部を切り分けていくかという作業になるので、取捨選択が難しいようだ。
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とはいえ、どのモデルでもコンテナハウスといえども普通の家顔負けの完成度で、豊かな生活を送れそうなことが想像できるのは、賞賛に値する。
また、コンテナの上にベランダがあることで、スモールハウスの狭さというデメリットを補うようにして開放的で広々した空間をつくることもこのシリーズの大きなメリットであろう。
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