UFOで宿泊!?「The UFO」

今回のスモールハウスがあるのはイギリス。
ご存知の方も多いとは思うが、イギリスは4カ国の総称でイングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズがある。
そして今回UFOが降り立った土地はその中のウェールズの中でも最西端にあるPembrokeshire(ペンブロークシェアー)という地域の南部にある「Apple Camping(アップルキャンピング)」というキャンプ場。
もちろん「UFOが降り立った」というのはフィクションであるが、現地に行けば本当にそこにUFOらしき円盤が確認できる。
ここに来れば、このいかにもらしいUFOの中に泊まることができるというから驚きだ。
入り口も円盤の一部がパカリと空いて、その部分がそのまま階段となり、それを登ることでUFO内部に入ることができる。

この玄関はリモートコントロールで開閉できるようになっている。
追加で写真のようにドアの開閉時にスモークを出す機能もあり、よりUFO感を高めてくれる演出だ。
まるで自分がほんとに宇宙人になってエスパーで開けているような感覚になり、UFOに入る前から楽しませてくれる。

外から見ると完全にUFOであったが中に入ると意外と居住空間としてのクオリティが高く、必要なものが綺麗にレイアウトされていることがわかる。
UFOの中心部にはダイニングテーブルがあり、そこでみんなで食事を取ることもできるようになっている。

ベッドに関してもダブルベッドとシングルベッドが2つあり、さらにソファーベッドもあるので団体で寝泊りすることもできる。

料理などはUFO外部にキッチンポッドなるものが設置されている。
冷蔵庫やシンク、コンロや鍋にトースターまで何でも揃っているので、ここで自由に自分の食べたいものを作ることができる。
見た目が奇抜だと機能面が疎かになることも多いが、大きなクローゼットや冬は冷え込むイギリスのため、暖房設備もしっかりと整備されている。
形が円盤で8つの窓を取り付けているため、360度周りを見渡すことができるため、周りの景色も十分に楽しめる。

UFOのテッペン、頂上部分には突起した丸いガラスが付けられており、これが天窓となっている。
日中はこれが自然のライトとなり、部屋の中を明るく照らしてくれる。
また、夜はダイニングテーブルを囲みながら上を見上げれば、そこから星空を楽しむこともできる。

また、UFOにはレーザーデイスプレイ機能も付けられており、夜になるとなんともSFに出てきそうなUFOらしく、非常にカッコよく光ってくれるので、写真などとってみんなで楽しむことも可能だ。
Apple Campingはウェールズにある一風変わったグランピングキャンプサイトで、UFO以外にもコックピットや座席がそのまま保存してありパイロット気分を楽しめるような使われなくなった飛行機をそのまま再利用して宿泊施設にしたものやパックパンをモチーフとした黄色いジオデシックドーム、中央アジアの遊牧民の移動式テントであるユルト、グランピングテントとして一般的なベルテントなどいろいろと他では見られないユニークな宿泊施設も見られる。

これは現在流行のタイニーハウス型の宿泊施設の一種であり、単純にそれだけでなく、UFOという設定それ自体がエンターテイメントとなって訪問者を楽しませてくれ、それ自体が目的ともなり得るものだろう。
スモールハウスは小さいが故に、このような遊び心ある建物を気軽に作ることができるという点でもメリットがあると言えるだろう。
2020年現在、イギリスでも厳しいコロナのロックダウンがある中、現在進行形で営業しているようだ。
もしイギリスのウェールズを訪れる機会があったら、是非足を運んでみてはいかがだろうか。