緑のパネルが美しい庭先スモールハウス「avocado-green pavilion」
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ここはかつて大英帝国を築き、伝統と格式、モダンと多様性が同居する街、イギリスのロンドン。
今回のスモールハウスがあるのはその南西部の住宅の庭の一角だ。
この緑色のモザイクのようなスモールハウスを建築したのはロンドンに本拠を置く「Studio Ben Allen(スタジオ・ベン・アレン)」の創立者Ben Allen本人だ。
八角柱の胴に六角形の屋根がついた形も面白いタイニーハウスだ。
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クライアントであるオーナーが現在住んでいる家とは別に遊べたり、仕事ができたりするスペースが欲しかったため、この持続可能性を意識し、安価で簡単に組み立て可能なスモールハウスが出来上がった。
クライアントから、デザインと環境の両方の面で持続可能な構造にしてほしいという要望があった。
もう少し詳しく言えば、VOC(揮発性有機化合物)を含んだ素材を一切使わないでほしいという以来で、これは主に子供のアレルギーのためだったが、環境にとっても、持続可能性にとってもこうするのが一番なのだ。
このような制約の中、タイトな予算で作成しなければならなかったため、素材を探し出し、選択するのが難しかったそうだが、結果として、合板のフレームとMDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード、中質繊維板)をCNC加工機というもので切り出したものが最適だと判断した。
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それぞれの素材を組み合わせて使うため、事前にドリルで穴を堀り、内側で組み合わせてロックできるようにした。
こうした素材と作り方をすることで、現地でやることが減り、施工期間を減らすことができ、施工スピードが早くなり、究極的に予算の削減にもなる。
そして、このような作り方により、このグリーンの美しくも独特なパターンが生み出され、この建物の大きな特徴、魅力となった。
建設方法としては、まずこのスモールハウスのフレーム作りから始まる。
これは2人いれば2日で完成するくらい簡単に終わる。
そこに事前に切り出されたパネルが現地に送られてくるので、それを作成したフレームに貼り付けていくというものだ。
専門家の手が必要となるのは断熱材と電気工事の作業のみだ。
これら全ての工程を合わせても20日/人ほどでこのスモールは数は完成する。
このように、建築過程で切断が含まれないため、VOC(揮発性有機化合物)が発生しない。
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中に入ってみると、外のパターンを反映するかのように中も緑の幾何学模様が美しい。
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机の目の前には大きなガラスがあり、机に明るい光が差し込む。
また、ここは中と外との繋がりを持つことができる場所となっている。
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天井には天窓もあり、日中はこれがライト変わりとなって部屋の中を明るく照らす。
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デスクの反対側は大きなベンチになっており、体を横にするスペースは十分にあるので、ここで睡眠を取ることも可能だ。
もちろん、ここで寝なくても、床に布団を引いて楽しむこともできる。
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寒いイギリスにおいて、暖房は必須だが、しっかりと床暖房も導入しているため、一年中しっかりと使用できるようになっている。
緑色でこのような形にしたのは、周りにある「イングリッシュガーデン」の風景に溶け込むようにしつつ、遊び心をくすぐりたいという意図があった。
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簡単に組み立て可能ということは、簡単に解体も可能ということだ。
さらに、再建築して同じ建物を再現することも可能なので、万が一引越しなどする際もこの庭先ハウスが大きな問題とならない点も大きなメリットだ。
また、このような作り方をすることで、スモールハウスのビルダーの健康を守ることにもつながる。
このように、環境にも、使用者にも、ビルダーにも優しい家が素人でも建てられるということが現実となっている。
興味のある方は、是非チャレンジしてみてはいかがだろうか?